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MB「新潟出身の服バカが年商1億以上を稼ぐまで~ 小学生でもわかるMBのビジネス成功論」
特別な技術や才能、学歴がなくても結果を出すことはできる……地方のショップスタッフからスタートし、今や年商1億以上をあげるまでにいたったMBの仕事術とは? 自身の経験から培った、結果を出すための「特別な思考と行動」について語るMB的ビジネス成功論。

300年後も愛されるバッハの曲 〜「残る仕事」を意識せよ

昔、私が師事していたドラムの先生からこんなことを教わりました。

「どんな音楽であろうとも、”後世まで残る”というのが最も偉大で尊いことなんだよ」

彼はバッハを例に挙げて説明してくれた。

「現代は日々大量の音楽が生産・消費されている。しかし、それだけの量の中で10年後50年後にも愛される曲はほんのわずか一握りだ。バッハは生誕から300年以上経った今でも愛され続けている。バッハの曲を聞けば誰もが”知ってる”と言える。長い時間「残る」ということはとても意義のあることだ。」

この話を聞いた私は当時まだ高校生でしたが、妙に腑に落ち心に残ったことを覚えています。
そしてMBとなった今でも私はこの「残る」ということを意識して仕事をしています。

「残る仕事」と「消費される仕事」

現代では多くの商品やサービスが無数に生み出され、また消費され続けています。
インスタントにモノを売り、またインスタントにモノを消費する時代に「残る」というのはとても難しい。

もちろん「残る」とは物質的なモノとしての話だけではありません。
物質には耐久性の限界があります。

例えば洋服は布と糸の限界を考えるとおよそ3年くらいで品質はガクンと落ちます。車も10年以上乗り続けるものは稀です。家も100年住み続けることはなかなか出来ないでしょう。
「残る」とはそうした物質的な意味ではなく「記憶」という意味です。

例えば洋服屋さんでも「販売員さんの提案」が記憶に残ることがあります。

「ロングコートには細身のパンツが合いますよ」
「同じ色味でもベージュやサックスブルーの方が合わせやすいですよ」

こうした提案がその人の記憶となり「コーディネートの基礎」となることもあるでしょう。
またそれが息子や友人知人など周りの人にも波及し、生き続けることだってあります。
例えばこれが「残る仕事」の例。

その人の記憶に長く深く残らせるためには相応のモノやサービスを展開しなければなりません。
単純なメリットだけだなく、感情にも訴えかけなければならない。
そうした「残る仕事」はこの世の中にどれだけあるでしょうか。

食事も同じです。
美味しいものは世の中どこにでも溢れています。
それでも「今は引っ越しちゃったけど…10年前にあそこで食べたもの本当に美味しかったよな」と思い出せるものってありませんか?

本も同じです。
ささっと読み終えて何も頭に残らないものもあるし、そうかと思えば1年経っても頭に残っているものもあります。私の場合はドラッカーの書がそれです。15年ほど前に読んだ本なのに今でも一字一句正確に記憶している部分だってあります。

人生とはつまり蓄積ですが、あなたの仕事は顧客の「蓄積」になっているでしょうか。
消費されるだけでなく、顧客の記憶にとどまるような仕事が出来ているでしょうか。
顧客が死ぬとき、走馬灯にあなたのサービスやモノなど、何らかの要素が登場するでしょうか。

「残る仕事」を意識することで結果は大きく変わっていく

私はよく「日本にメンズファッションの文化を根付かせる」とあちこちで書いています。
これが今MBとしてやってる仕事の最終目的、文化とはまさに「残る仕事」です。
日本という国において着こなしのリテラシーが生まれること、文化を根付かせることが私の目的です。

何も後世に「MB」という名前を残そうなんて微塵も思っていません。そうではなく私が作った概念である「ドレスとカジュアルのバランス」が日本人の男性の頭の中にふと差し込むくらいでいいと思っています。

後世の日本人が、チェックのネルシャツを見たときに「バランスとるために黒系の綺麗なパンツを合わせようかな」と思えるようにしたい。
これが文化だと思います。
日本人男性の頭の中にほんの僅かな変革を与えることが、私が目指す「残る仕事」です。
私が死んだ後に「MBっていたよね」なんて話が出てこなくても全く構わない。
そうじゃなくて「ドレスとカジュアルのバランス」といった着こなしのリテラシーがなんとなく根付いてくれればいいなと思っています。

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エムビー●誰もが理解できる「オシャレの教科書KnowerMag」を運営。視覚効果や印象論などをベースにしたロジカルなファッション指南が好評を博す。「最速でおしゃれに見せる方法」「ほぼユニクロで男のおしゃれはうまくいく」などメンズファッション書籍の多数のベストセラー他、漫画「服を着るならこんなふうに」、ライトノベル「魔王は服の着方がわからない」などの原作監修も含め、関連書籍は累計100万部を突破。月額500円のメールマガジンは個人配信では日本1位を記録、月額5千円のオンラインサロン「MBラボ」も常に満員御礼状態に。自身のブランド「MB」発のオリジナルアイテム、フリークスストア、アダムエロペ、ステュディオス、しまむら、紳士服のAOKIといった大手ブランドとのコラボアイテムも爆発的な売上を記録している。
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