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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

大人の男におすすめできるアクセサリーは、“手首もの”だけ

大人の男が過剰なアクセサリーをつけるのはいかがなものか、という意見は根強い。
「とにかく装飾品はいっさい身につけない。洋服以外で身を飾るものは腕時計だけ」なんていう強硬な意見を持つ人もいる。
僕もシルバーアクセを過剰にじゃらじゃらさせたりするのはちょっとと思うけど、そこまでストイックではなく、気が向けばそれなりにアクセサリーを楽しみたいと思っている柔軟派だ。

アクセサリーの中で一番好きなのは、手首に巻くブレスレットやリストバンド。
指輪やネックレスはたまにつけると鬱陶しくて仕方がなく、すぐに外したくなってしまう。
常時装着していても気にならず、それどころか気分が安定するのが、僕にとっては手首系アクセなのだ。

24時間365日はずすことなく、常につけているのはシルバー製のチェーンと2本のミサンガだ。
チェーンは11年前、長女が生まれたときに買ったもので、プレートにはそれを記念する文字を刻んでいる。
2本のミサンガは、その娘がいつの間にか巻いてくれたもの。
自然に切れるか解ける日まで、巻いていなければならない掟だ。

様々なテイストの手首アクセは、腕時計と重ね付けしながら取っ替え引っ替え楽しむ

こうしたレギュラー陣を含め、僕の手首アクセは四系統に分かれていて、その時々の気分に合わせてつけている。

グループ①(左上)はパンク系鋲リストバンド。
中学でパンクに目覚めた僕にとって、アクセサリーの基本は鋲なのだ。
写真左端の一連鋲リストは、高校生のときにパンクショップで買ったもの。いまの僕の手首には若干きつい。
真ん中はミハラヤスヒロ。金属の鋲をレザーで包んだ“炙り出しシリーズ”。
右端の二連鋲は、20代の頃に自作したものだ。

グループ②(右上)はシルバーアクセ系。
クロムハーツだ、ゴローズだ、ロンワンズだといった高価なブランドのゴテゴテしたシルバーアクセには興味がない。僕の数少ないシルバーアクセは、いずれも人生の記念品だ。
左は新婚旅行で訪れたギリシヤのサントリーニ島で買った、伝統の“メアンドロス紋様”が刻まれたブレスレット。
右は前述のとおり、子供が生まれた記念で買ったブレスで、ラルフローレンのものだ。

グループ③(左下)はパラコード系。
本コラムでも前に紹介したが、ここのところ少し凝っているDIYアクセ。
右側のグレーは映画『マッドマックス 怒りのデスロード』でトム・ハーディ演じる主人公のマックスが腕につけていたブレスをお手本に自作した。
左のカラフルなものは、娘が作ってくれたものだ。ミサンガの次にはこういうものを作るようになっている。

グループ④(右下)はシンプルレザー系。
左は十数年前に買ったジャムホームメイドのもの。
右はフリーマーケットで、ヒッピーっぽいおじさんが売っていた手作りものだ。

僕はこうした手首アクセを左腕だけにつける。
腕時計と重ねたりしながら、取っ替え引っ替え楽しんでいるのである。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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