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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

不器用男の“適当第一”15分作業で、ダサい土産物をカッコよく改造

以前に富士山の近くのお土産物屋さんで買った、ラバーシート製の立体地形図を壁に貼っていた。

でもずっと気になっていた。
なんだか軽ダサで、目に入るたびに気分が少しだけブルーになるのだ。
田舎の県道沿いで営業している蕎麦屋さんや中華屋さんの壁に、よくこういうのが貼られている気がする。

でも、少しだけ手を加えたらかっこ良くなるんじゃないか、と思いついて改造してみることにした。
デザイン的によろしくないのは、地形図周囲の白枠と上部の古臭い書体の文字。
ここさえ隠してしまえば、きっと印象は大きく変わるはずだと踏んだ。

僕は手先があまり器用ではないので日曜大工はしないのだが、簡単にできる工作は好き。
ホームセンターで適当な長さの杉材を4本購入した。
今回の改造に使う材料はそれだけだ。

よく見ると随所に粗さが見えるが、それもまた「アジ」という解釈で処理

まずは立体地形図の長さに合わせて杉材をのこぎりで適当にギコギコギコ。
切断面はケバケバになっているので、サンダー(電動ヤスリ)で適当に研磨する。
4本の杉材の表と裏をタッカー(木材に打ち込むホチキスみたいなの)で、適当につなぎ合わせる。
裏側から枠に立体地形図をはめて、ガムテープで適当に固定すれば完成!

所要時間はものの15分。
“適当第一”の軽作業である。

さっそく、壁に掲げてみる。
おお、悪くない! というか、めちゃくちゃ良くなったではないか!
近くでよくみると、不器用男が適当に作業した証の粗が随所に見られるのだが、そこはアジというもの。

「アジ」というのは便利な言葉だ。

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新刊紹介

佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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