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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

いま話題の電熱ベストを試してみたら、ホッカホカで最高すぎだった

我々グリズリー世代にとって、ダウンベストといえば、まず思い出すのは、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(異論は受け付ません)。
マイケル・J・フォックス演じる主人公のマーティは、1985年から1955年に時間移動した際、着ていた赤いダウンベストをたびたび救命胴衣と間違えられ、ついには「ええ、沿岸警備隊の者です」と開き直るくだりがあった。

で、僕が最近ゲットしたベスト。
これを着たまま、幕末にタイムスリップしたらどうなるだろう。
吉原の花魁に「ぬしの着ているものは何でありんすか? チャンチャンコのようにも見えんすが」と聞かれるだろう。
僕は「電熱ベストというものじゃき。エレキテルの力で温うなるぜよ」と答えるだろう。
太夫は「ふうん。まっこと不思議なものでありんすなあ」と言うかな。

最近まとめ読みして今さらどっぷりハマり、Amazonプライムビデオでドラマも観ている『JIN―仁―』が混ざってしまった。
僕はいつの間にか坂本龍馬になっているしメチャクチャだ。

ゴルフに使うには暖かすぎるほど。温度設定も自由自在で頼りになるアイテム

電熱ベストというのはヒーター付きのウェアで、モバイルバッテリーにつないでスイッチオンすれば、あっという間にポカポカ暖まるという近未来的な代物。
釣りやゴルフ、スポーツ観戦、キャンプなどなど、極寒期の野外活動に最適で、ここ数年グッと注目度が高まっているアイテムだ。

もっと前からバイク乗りやガードマンなどの間では知られていたものらしいが、一般ユーザーの間で流行りだしたのはここ1〜2年のこと。
僕はインクルーシブというブランドの電熱ベストを入手した。
税込み4980円と大変リーズナブル。モバイルバッテリーは別売りだが、うちには使っているような使っていないようなバッテリーさんがゴロゴロと余っているので、好都合だった。

本当はゴルフで使おうと目論んでいたのだが、僕は下手っぴなので、1番ホールから自分の打った球を追って必死で山登りすることが多く、体は常にポカポカ。出番がなかった。
そこで次のスキーのときにでも使おうと思いつつ、朝晩の犬の散歩時に実験的に使用してみた。
そしたらまあ、これが最高なのです。
スイッチを入れると10秒足らずで首と背中がホカホカしてくる。人間、ここさえ温まれば大体OKなんだなということがよくわかる。

設定温度は45度、35度、25度と切り替えられるが、東京の冬だったら35度で十分。スキーに行ったりアラスカ探検したり氷上でワカサギ釣りしたりするときは45度設定がものをいうのかな。

そしてこのベストで何よりも気に入っているのが、胸のスイッチが光る点だ。
ときどき恥ずかしくもなるけれど、なんかここが光っているとちょっと気分が上がるんだよね。
ウルトラマンみたいで。

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新刊紹介

佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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