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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

スキンケアのイロハが分かっていない男におすすめなのはニベアクリームだ

スキンケアなんて、ほとんど考えたこともなかった。
世の大半の男性、特に我々グリズリー世代には、そんな人が多いのではないかと思う。
若い頃、ニキビ体質ではなかったので習慣化しなかったということもあるが、洗顔石鹸は生まれてこのかた使ったことがない。

大人になってからも、ひげそり後のローションなど、スキンケア用品を買ったことがなかった。そもそも、何をどう使えばいいのかもよく分かっていない。
体を洗うボディソープや石鹸は、目の前にあるものを疑いなく使う主義。
自慢じゃないが、肌トラブルとは無縁の人生を送ってきたのだ。

ところが、である。
寄る年波には勝てないということか、最近、冬が近づくと肌が乾燥するようになってきた。
顔面はまだマシだが、手の平や足の裏、それにスネあたりがカサカサになる。
さすがにこりゃいかんと思い、スキンケア的なものをしなければ、何をすればいいのかと、にわかに慌て出した僕の目に入ってきたのが、ニベアクリームだ。

他を使ったことがないからよくわからないけど、とりあえずニベアで肌トラブルは解消!

青缶と呼ばれる昔ながらのニベアクリーム。
数年前からリバイバルヒットになったらしく、ドラッグストアの店頭でよく見かけることには気付いていた。
そして我が家の洗面所にも、いつからか必ず置かれているようになった。

使ってみるとこれが実にいいのだ。再評価されるだけのことはある。
まあ、他のものを使ったことがないので、比較しようもないのだが。
とにかく肌のカサカサはなくなるし、ベタつかずさらっとしているし、硬からず柔らかからずのちょうどいい塩梅で塗りやすいし。
この世にニベアがあって本当に良かった。

でも、男だったらニベアフォーメンじゃないの? という声が聞こえてきそうだが、僕は断然、普通の青缶ニベア派だ。
なぜかというと、家にいつもあるから。
妻と娘が愛用しているので、僕もそこに混ぜてもらうことにしたのだ。

ニベア好きの妻に聞いたところによると、ある超高級クリームとニベアの成分がほぼ同じであることが判明して噂になったことや、数年前の爆買いムードの中で中国人が大量に買っていたことがニベアブームの発端なのだとか。
まあ、僕には関係のないことだ。
雪山を目の前にした登山家のごとく、そこにニベアがあるから使うだけなのだ。

余談だが、ニベアフォーメンのCMって、今どきなんであんなにバタ臭いんだろう?
https://www.youtube.com/watch?v=8Cj5zHCKTX4
https://www.youtube.com/watch?v=b5J2CIObgl0
敢えて狙っているのかな? 狙っているとしたら、なかなか高度なワザだと思う。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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