よみタイ

佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

国内販売再開大万歳! ファンから見たタイガーバームの良い点・悪い点

タイガーバームの国内販売再開を、本当に心から喜んでいるのです。

前にも本コラムで触れたが、僕はシンガポール生まれの軟膏・タイガーバームの大ファン。
デスク周りに長年常備していて、ちょっと肩が凝ったとき、腰が痛いとき、頭が痛いとき、鼻が詰まったとき、虫に刺されたとき、その他気分が優れないときに、サッと出してピッと塗ってスッとしている。

ところが2015年、日本での輸入・販売権を持ち、日本人の肌感覚に合わせたアレンジを加えた上で流通させていた龍角散のライセンス契約が終了してしまい、国内での販売が途絶えてしまった。

困った僕は海外旅行へ行くたびに買いこんでいたが、使い切ってしまったあとは似たような効果があるとされた他社のバームでお茶を濁したりしていた。
だけどやっぱり、タイガーバームに勝るものはないと気付かされたのだ。

そして今年の夏。
なんと、タイガーバームの国内販売が再開されたのである!
龍角散に変わりシミックCMO株式会社が輸入元、イワキ株式会社が販売代理店となる新体制が整ったのだという。

僕のこの深い喜び、わかってもらえるだろうか?

赤・白二種類がラインナップされているタイガーバーム。赤を使うときは注意が必要だ

ただし龍角散が輸入・販売していた頃と比べ、まだ販売網が整備されていないのか、一般のドラッグストアの店頭ではあまり見かけられない。
近場で販売している店を押さえようと思っていたのだが結局見つからず、今はもっぱら通販で入手している。

ところでタイガーバームには赤・白の2種類あることはご存知だろうか?

白は冷感タイプで塗るとスースーし、赤は温感タイプで塗るとホカホカしてくる。
効用は両者ともほぼ同じだが、使われている成分が違うので香りもだいぶ違う。
メジャーなのは白の方で僕もずっと白を愛用しているのだが、試しに赤の温感タイプを買ってみたことがある。
でも一本使い切らずに捨ててしまった。

効き目に関しては申し分ないからディスる気はないのだが、僕にとってはひとつ困った問題があった。
服に色が移ってしまうのだ。
ついた色は洗濯しても簡単には落ちないので、白いTシャツを着ているときなんかは注意したほうがいい。
僕はうっかり忘れて何枚もの白Tをダメにしてしまったので、赤は使わないようにと決めたのだ。

まあそんな小さな問題は置いておいて、とにかく、タイガーバーム販売再開万歳!
それにしてもこんなに喜ばしいことなのに、世の中がそれほど盛り上がっている感じじゃないのはなんでだろう?

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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