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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

ワークマンのデニムつなぎは、普段使いしたくなるほどかっこいい

デヴィッド・ボウイやエルビス・プレスリーのド派手なジャンプスーツは特殊すぎるので除外するとしても、洋の東西、過去・現在問わず、ロックミュージシャンと“つなぎ服”は不思議な関係性を持ってきた。

古くはザ・フーのピート・タウンゼント、ダウン・タウン・ブギ・ウギ・バンド、ロキシー・ミュージック、ザ・クラッシュのミック・ジョーンズ、ディーヴォ、有頂天、ポリシックス、リップスライム……。
思い出せないけど、他にももっといたような気がする。

だから、というわけじゃないけど、なんだかつなぎには憧れを感じる。
ミリタリー系のジャンプスーツからバイク用皮つなぎ、そして純ワークウェアまで色々あるが、僕が一番かっこいいと思うのは、ピート・タウンゼントやダウン・タウン・ブギウギ・バンドの宇崎竜童が着ていた作業着のつなぎだ。

でも、一度でも着たことがある人ならわかると思うけど、つなぎはインパクト強烈なので普段着にすることができるものではない。
憧れが抑えきれずに、以前、ホームセンターで純作業着のつなぎを買ったこともあるが、庭の草刈りなど本来の用途で数回着ただけで、なかなか出場機会はなかった。

難易度の高いつなぎだけど、使える場面を色々と想像してみる

ところが最近、ワークマンをパトロールしていたら、エラくかっこいいつなぎを見つけ、つい衝動買いしてしまった。
お値段は6000円。さすがはワークマンである。
適度にスリムで上半身はライダースのような雰囲気があるし、要所に色落ち加工が施されているから、なんだか普通にかっこいい。

家に帰ってさっそく着てみるとフォルムはバッチリだし、ストレッチの効いたデニム風生地なので着心地も抜群。
はっきり言って、かなり気に入ってしまいました。
難易度が高いとわかっちゃいるけど、これはなんとしても活用したい。

どういう場面だったら、着てもおかしくないかな? と考える。
庭仕事や日曜大工などの純粋な作業中ならまず問題ないし、それにバーベキューや釣り、アスレチックやその他スポーツ、登山などなど、服が汚れる活動をする際には着てもいいんじゃないかな?
ちょっとだけ頭のネジを緩めれば、普通に街でも着られるかもしれないし……。

本当はこれを着て、ステージでギターを弾くのが一番かっこいいと思うのだけど、今はバンドやってないし、そもそもギター弾けないしな。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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