そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。
2019.10.31
ワークマンのデニムつなぎは、普段使いしたくなるほどかっこいい
デヴィッド・ボウイやエルビス・プレスリーのド派手なジャンプスーツは特殊すぎるので除外するとしても、洋の東西、過去・現在問わず、ロックミュージシャンと“つなぎ服”は不思議な関係性を持ってきた。
古くはザ・フーのピート・タウンゼント、ダウン・タウン・ブギ・ウギ・バンド、ロキシー・ミュージック、ザ・クラッシュのミック・ジョーンズ、ディーヴォ、有頂天、ポリシックス、リップスライム……。
思い出せないけど、他にももっといたような気がする。
だから、というわけじゃないけど、なんだかつなぎには憧れを感じる。
ミリタリー系のジャンプスーツからバイク用皮つなぎ、そして純ワークウェアまで色々あるが、僕が一番かっこいいと思うのは、ピート・タウンゼントやダウン・タウン・ブギウギ・バンドの宇崎竜童が着ていた作業着のつなぎだ。
でも、一度でも着たことがある人ならわかると思うけど、つなぎはインパクト強烈なので普段着にすることができるものではない。
憧れが抑えきれずに、以前、ホームセンターで純作業着のつなぎを買ったこともあるが、庭の草刈りなど本来の用途で数回着ただけで、なかなか出場機会はなかった。
難易度の高いつなぎだけど、使える場面を色々と想像してみる
ところが最近、ワークマンをパトロールしていたら、エラくかっこいいつなぎを見つけ、つい衝動買いしてしまった。
お値段は6000円。さすがはワークマンである。
適度にスリムで上半身はライダースのような雰囲気があるし、要所に色落ち加工が施されているから、なんだか普通にかっこいい。
家に帰ってさっそく着てみるとフォルムはバッチリだし、ストレッチの効いたデニム風生地なので着心地も抜群。
はっきり言って、かなり気に入ってしまいました。
難易度が高いとわかっちゃいるけど、これはなんとしても活用したい。
どういう場面だったら、着てもおかしくないかな? と考える。
庭仕事や日曜大工などの純粋な作業中ならまず問題ないし、それにバーベキューや釣り、アスレチックやその他スポーツ、登山などなど、服が汚れる活動をする際には着てもいいんじゃないかな?
ちょっとだけ頭のネジを緩めれば、普通に街でも着られるかもしれないし……。
本当はこれを着て、ステージでギターを弾くのが一番かっこいいと思うのだけど、今はバンドやってないし、そもそもギター弾けないしな。
