よみタイ

佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

世の中で一番かっこいいペンケースは、無印良品のナイロンメッシュ製

前にも当コラムで書いたが、仕事もプライベートもほとんどデジタル化してしまっている僕は、文字を書く喜びと最低限の漢字の書き方を覚えておくため、日記を毎日つけるようにしている。
その時間を特別なものとして楽しみたいので、手持ちの筆記具の中では高級な、モンブランの万年筆とクロスの銀無垢ボールペンを使う。

大事なペンは、安いポールペンなんかと一緒にガチャガチャしたペン立てに挿しておくわけにはいかない。
だからその二本だけ特別扱いで、革製のペントレーに置くようにしている。
机の片隅にこのセットを置いておくだけで、なんだか気分が落ち着く。

二本のペンと二本のデジタルガジェットを収めるのにちょうどいいサイズ

あまり手書きをしなくなったとはいえ、仕事の打ち合わせの際には軽くメモを取ったりしなければならないので、最低限のペン類は持ち歩く。

持ち出すペンは二種類。
一本は、サインペンで書いたような線と軽い書き心地が最高なポールペン、三菱鉛筆のユニボールエア。
もう一本は、新聞雑誌記者や速記者に支持され、1978年からのロングセラーになっている0.9mm芯のシャープペン、プラチナ万年筆のプレスマンだ。

それに、二つのペン型デジタルガジェットも持ち歩く。
iPadと組み合わせ、校正ゲラに赤字を入れるためのアップルペンシルと、取材の必需品であるICレコーダー、オリンパスのVP-15。
これが僕の仕事用文具のすべてだ。

たいした量ではないので、ペンケースはなるべく小さくてかさばらないものがいい。
現在愛用しているのは、無印良品のナイロンメッシュ製のものだ。価格はよく覚えていないけど、数百円だったんじゃないかな?
これで十分、というかこれが最高なのだ。
僕の仕事セットをすべて入れるのにちょうどいいサイズだし、極限までシンプルでソリッドなデザインがすごくかっこいいと思うのだ。

[1日5分で、明日は変わる]よみタイ公式アカウント

  • よみタイ公式Twitterアカウント
  • よみタイ公式Facebookアカウント

関連記事

佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

週間ランキング 今読まれているホットな記事