そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。
2019.10.18
反抗期前の娘と絶対やっておくべきなのが、“父娘ペアルック”
小学5年の娘がいるんだけど、まだまだ子供っぽくて可愛いものである。
でも、あと数年もすると反抗期になり、「臭い」だの「汚い」だの「キモい」だの「うるさい」だの「意味わかんない」だの「あっち行って」だの「洗濯物は分けて」だの「趣味悪い」だの言われるんだろうな。
それはまあ、覚悟ができている。
パパパパ言ってまとわりついてくれる今のうちに、やっておかなければならないことがある。
父娘ペアルックだ。
前々から密かに目論んでいたのだ。
ただし小5の女の子と僕とでは、根本的に趣味がまったく合わない。
まあ合ったら合ったで、それはなかなかの問題だが。
だからどんな服がいいかなあ……と迷っていたら、いいのを見つけた。
マーク・ザッカーバーグも学生時代に着ていたGAPロゴパーカをお揃いで買う
とあるアウトレットモールのGAPショップ。
家族それぞれに品定めをしていたら、娘が「これ可愛い、欲しい!」と持ってきたのが、GAPロゴ入りの定番スウェットパーカだった。
このいかにもなロゴパーカ、見覚えがあった。
映画「ソーシャル・ネットワーク」で、ハーバード大生時代のマーク・ザッカーバーグが着ていたのだ。
聞くところによると、本物のザッカーバーグが着ていたものとまったく同じ服を、映画の中でも再現していたのだという。
細かくいえば、ザッカーバーグのスウェットは前がジップではなく、頭からかぶるプルオーバータイプだが、小学生が上着として着るなら、着脱しやすい前開きタイプの方がベターだ。
定番デザインが醸し出すこのイナたい雰囲気、僕も嫌いではない。
で、娘とお揃いで買いました。
そしてちょくちょくペアルックするようになった。
娘はパパとお揃いで嬉しそう。
まあ、僕の方が内心その100倍は嬉しいんだけど。
数年後には、このことも黒歴史に分類されるんだろうけどね……。
切ないのお。
