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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

昔から好きなお菓子はおっさんになっても好き! 極私的・お菓子ベスト5

大人の男って、みんな僕みたいに日常的にお菓子をポリポリ食べているのだろうか?
もしかしたらお菓子なんてとっくに卒業している? 
だったら今回のコラム、企画倒れなんだけど……。
まあいいや。四の五の言わずに発表です。

第5位 リグレイ チューインガム
1892年にシカゴでウィリアム・リグレー・ジュニアによって設立されたガムメーカーの看板商品。古き良き“ザ・アメリカ”なチューインガムだ。僕は高校生のときにザ・コレクターズの名曲「リグレイ・チューインガム」を聴いて以来、ガムはリグレイと決めた。
♫白い包み紙スッキリスペアミント〜、緑の包みは強力ダブルミント〜♫。
いまもリグレイガムを噛むとつい口ずさんでしまう。

第4位 フラズ マウイチップス
ド定番のコイケヤポテトチップスも好きだけど、このフラ印を知ってからは断然こちらを選ぶようになった。輸入品のような雰囲気を漂わせるが、ソシオ工房というメーカーがつくる国産品で、フラブランドは昭和20年代からある老舗。フラガールのパッケージは、発売当初から変わらぬ本物のレトロデザインなのだ。
普通のポテチよりもずっと厚手で、ガリガリと噛み砕くような食感が最大の魅力。

第3位 ペッツ
森永が輸入販売している、1927年生まれのハンガリー産お菓子。キャンディとラムネの中間くらいの固さなので、舐めてよし噛んでもよしの食感が気持ちいい。僕はペッツの味が大好きで、大人になってからもちょいちょい買っている。子供の頃は必ず専用ディスペンサーに入れていたけど、大人になったいまは控えている。さすがにアラフィフのおっさんが、ディズニーキャラのディスペンサーから一粒出して、にっこり笑いながら食べていたら薄気味悪いからね。
でも1949年からつくられているディスペンサーは奥が深く、コレクターも多いらしい。うっかりはまらないように注意しなければ。

第2位 森永 ラムネ
ラムネ菓子にもいろいろあるけど、やっぱり究極はこれ。緑のビンにちょっと丸っこい粒でおなじみの森永ラムネだ。
ブドウ糖90%という、糖質制限ダイエットには大敵のお菓子だけど、このスッキリした味わいには抗いがたい。気づくとあっという間にひと瓶食べ尽くしている。
最近はパッケージを変えた大粒などもラインナップし、子供だけではなく大人にもアプローチ。ブドウ糖は脳の大好物なので、ラムネを食べると仕事も勉強も捗るというのがセールスポイントだ。
確かに、ラムネを食べながらだと、心なしかいい原稿を書けている気がする。と言いつつ、また一粒。ポリポリポリ、と。

さてお待ちかね(なのか?)第1位は誰がなんと言おうと絶対にコレなのだ

第1位 東ハト キャラメルコーン
♫トーハトー、キャーラメルコ〜ン♫と高らかに歌い上げるテレビCMは、最近すっかり見なくなったけど、どこのスーパーやコンビニでも必ず棚に置いてあるから、ファンはいまでも多いのだろう。
ただの甘いキャラメル味ではなく、少し塩気がきいているのが美味しさの秘密。この微妙な塩味をつけるのに、パッケージの中に少量入っているローストピーナッツが一役買っているというのは、ファンの間では有名な話だ。発売当初の技術では、製造段階で微量の塩を均一にまぶすのが難しく、ひねり出されたアイデアがピーナッツ。パッケージの上部に塩をまぶしたピーナッツを入れておくと、流通段階で揺られているうちに下まで落ちていき、売られる頃にはちょうどよく均等に塩味がついているのだ。2003年に中田英寿がブレーンに入ったCI戦略の一環で、パッケージがリニューアルされたけど、僕は野暮ったい昔のデザインが好きだったな。

以上、極私的お菓子ベスト5でした。

現役お菓子大好き世代である小5の娘にも「君にとって最高のお菓子は?」と問いかけてみたら、2位はギンビスの「しみチョココーン」、1位はUHA味覚糖の「なが〜いさけるグミ」であったことを追記しておく。
いらんところが父に似ている君は、50歳のオバハンになっても、なが〜いさけるグミとしみチョココーンを食べているんだよ、きっと。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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