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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

スポーツテイストのモンキージャケットは、カルチャー派にもオススメ

ボタンダウンシャツが好きだけど、テーラードジャケットと合わせるとちょっとカッチリしすぎ。
特に休日はもう少しカジュアルダウンした感じで着たいんだけど……。
そんな風に迷っているあなたにご紹介したいのが、モンキージャケットだ。

モンキージャケットというのは、襟、袖口、裾にリブが付いたやや薄手のブルゾンのこと。
MA-1やスタジャンに似た、ブルゾンの原型のような形の服である。

モンキージャケットはかつて、モッズやスキンヘッズの愛用品だった。
1960年代のモッズの間でカリスマ的な人気があったバンド、スモール・フェイセズのギタリスト、スティーブ・マリオットや、ザ・フーのドラマーであるキース・ムーンも着ていたし、1970年代末にはザ・ジャムのポール・ウェラーが愛用していたことも知られている。
僕と同様にそのあたりのバンドやカルチャーが好きな人には、より強くオススメしたい。

ショート丈ブルゾンは選択を誤るとオヤジ臭がきつくなる危険なアイテム

僕はだいぶ前に買ったフロントボタンのイヴ・サンローランのものと、ブランドはよくわからないけど、ポール・ウェラーが着ていたものとまったく同色・同ディテールでコピーされたモンキージャケットを持っている。
着丈が短くシンプルなモンキージャケットは、ボタンダウンシャツやセンタープレスのキレイ目パンツと非常に好相性の服だ。

大人が着られるオーセンティックなブルゾンとしてはほかにも、マクレガーのドリズラージャケットやバラクータのG9などが有名だが、これらはちょっと着こなしが難しい。
どこか昭和の作業着感が強く、若い子が外しアイテムとして着るのならいいかもしれないが、本当のおじさんが着るとオヤジ臭がきつくなりすぎる。
高倉健や田中邦衛のような感じというか……。

アスレジャースタイルがトレンドの現在、モンキージャケットの方が断然オシャレだと思うのだ。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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