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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

アノラックが好きな人は、トレンド継続中の今のうちに買っておくべし

嬉しいことに、アノラックのトレンドはまだ続いているようだ。

トレンドとは関係なく、僕は昔からアノラックが好きなので、いいのを見つけるとちょいちょい買ってきた。

アノラックは古いタイプのアウトドアウェア。
プルオーバー仕様なのは、素材や構造で防寒性能を補えなかった昔、前が閉じていた方が冷気の侵入を防ぎやすかったためだ。

アウターなのにプルオーバー仕様というのは、実はかなりうざったい。
秋冬でも暖房が効いた屋内に入ったら当然アウターは脱ぐが、いちいち頭から抜くように脱がなければならないアノラックは手間がかかるのだ。

それでも僕がアノラックを着るのは、前にも本コラムで書いたように、1990年代前半に登場した“アノラックサウンド”と呼ばれる、イギリス・グラスゴー地方のバンドたちの音楽が好きだからだ。

アノラックとの相性がいいらしいH&Mで見つけた、アンダー4,000円の2着

そんな一部の音楽好きと雪山登山家くらいからしか支持されていなかったアノラックが、近年なぜかトレンドになり、巷で見かける機会が多くなった。
多分、流行のピークはもう過ぎているけど、今シーズンもまだお店で新作を見つけることができる。

そう。だからこの機会に買い逃してはいけないのだ。
逃してしまうとこの先何年か、いやきっと10年20年もアノラック氷河期になるだろう。

ありがたいことに、ファストファッション系でもアノラックがリリースされている。
僕は今回、H&Mで2種類のアノラックをゲットすることができた。
これはいいやと思って秋冬物が並び始めたユニクロやGUもチェックしてみたが、今のところ新作アノラックはなかった。

思うに、もともとイヌイットの防寒着であるアノラックだから、北欧ブランドであるH&Mと相性がいいのかもしれない。

ちなみにオレンジのは1,999円、ブラックのは3,999円だった。安いねー。
分厚くないし、値段からして防寒性はそこそこだと思うので、秋に着るのがちょうど良さそうだ。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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