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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

カラーコーデ~“おっさん・イン・ピンク”はありなのか?

80年代に『プリティ・イン・ピンク』という青春映画の傑作があった。
すごくざっくりまとめると、貧しいけれどセンスのいい高校生の女の子が、スクールカースト上位の裕福な同級生に迫害されながらも、チープな古着や小物で自分らしくおしゃれして、本当の恋を見つける物語。
サイケデリック・ファーズ(これも懐かしいね)が演奏する同名の主題歌も良かった。

で、高校生のかわいい女の子だったらもちろんありだけど、グリズリー世代のおっさんがピンクの服を着てもいいのか、という話である。

歳を重ねると、どうしても白や黒、グレー、ネイビー、カーキ、ベージュなどの落ち着いた服を着たくなるものだ。
モノトーン系のコーディネートが無難であることは間違いない。
でも、そういう地味で無難な服ばかり着ていると、より一層老け込んで見えるというのもまた然り。

結論。ピンクはあり! グリズリー世代こそ明るい色の服を着よう!

グリズリー世代は、若い頃よりむしろ明るく派手な色の服を着た方がいい、というのが僕の持論だ。だから、ピンクだって全然ありじゃん、と思う。

そもそも男性のストリートスタイルでは、昔から脈々とピンクの服が着られてきた。
古くは1940年代のズーティーズ、1950年代のテディボーイズ、ロックンローラー、1960年代のヒッピー、1970年代のパンクスetc.……。
メインにしろ差し色にしろ、男が堂々とピンクを着こなしてきたのだ。

そうはいっても、さすがにこの歳になって……と躊躇する向きもあるだろう。確かに、普段着としてはややハードルが高いのかもしれない。
でも、例えばゴルフのときのパンツや帽子であったり、リゾート中のシャツやベルトであったり、そういう特別なタイミングにさりげなくピンクを差し込んでみてはどうだろう。

気分は上がるし、客観的にもぐっと若返って見えるはずだ。

“おっさん・イン・ピンク”。流行らせようぜ!

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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