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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

大人の男が必ずオシャレになれる“100年ブランド”。中でも別格はジョン スメドレーなのだ

アラフォー〜アラフィフのグリズリー世代男は、トレンドに超敏感で、どちらかというとラグジュアリー系ブランドを好むごく一部の人たちと、服なんてどうでもいいと思っている大半の人たちに分かれる。

僕は我が道をいくストリート派だが、ときどき友人から「俺らの年だと、どんなブランドを着ればいいかな?」と、非常にざっくりした相談をされることがある。

自身が影響を受けたカルチャー(主に音楽)にひもづいたブランドや着こなしが好きな僕に、一般的なアドバイスはあまりないのだが、ひとつだけ多くの人に共通して言えることがある。
それは「100年以上昔からあるブランドを選べば、間違いなくオシャレだよ」というもの。

そんな老舗ブランドって、高級なとこばっかでしょ? と思われるかもしれないが、カジュアル系でも一世紀以上続くブランドがたくさんある。
有名どころでは、リーバイス、リー、ラングラー、カーハート、セントジェームス、コンバース、ビルケンシュトック、エーグル、クラークス……。ほかにもまだまだいっぱい。

きわめつけはジョン スメドレーだ。
なんてったって、今年で創業235年なのだから。

特急でオシャレになりたかったら、選ぶべきは超老舗ブランド

1784年、イングランドのリーミルズという小さな町に設立されたジョン スメドレー。
当初は綿花の紡績とモスリン(薄手の生地)づくりに専念していたが、18世紀の終わりごろから毛織物や靴下製造へと事業拡大し、徐々に本格的ニットメーカーへと成長していく。
有名な網目が非常に細かい超軽量ニット素材は、ニュージーランド・メリノウールとシーアイランドコットン(海島綿)の組み合わせでできている。

厳選された素材からつくられる、きめ細かな美しい編み目を持つニットウェアは、21世紀の現在もなお、世界最高峰クオリティとの呼び声高く、35カ国以上で展開され、セレブの愛用者も多い。
一口でニットウェアと言っても、冬場はカーディガンやセーター、夏場はポロシャツやTシャツなどラインナップは多岐にわたり、四季を通じて着ることができるジョン スメドレー。

迷ったら超老舗ブランドを選ぶこと。
中でも、アパレルブランドとしては世界最古参級のジョン スメドレーは絶対に間違いない。
とりあえず特急でオシャレになりたい向きには、全力でおすすめできるブランドなのだ。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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