そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。
2019.8.28
大人の男が必ずオシャレになれる“100年ブランド”。中でも別格はジョン スメドレーなのだ
アラフォー〜アラフィフのグリズリー世代男は、トレンドに超敏感で、どちらかというとラグジュアリー系ブランドを好むごく一部の人たちと、服なんてどうでもいいと思っている大半の人たちに分かれる。
僕は我が道をいくストリート派だが、ときどき友人から「俺らの年だと、どんなブランドを着ればいいかな?」と、非常にざっくりした相談をされることがある。
自身が影響を受けたカルチャー(主に音楽)にひもづいたブランドや着こなしが好きな僕に、一般的なアドバイスはあまりないのだが、ひとつだけ多くの人に共通して言えることがある。
それは「100年以上昔からあるブランドを選べば、間違いなくオシャレだよ」というもの。
そんな老舗ブランドって、高級なとこばっかでしょ? と思われるかもしれないが、カジュアル系でも一世紀以上続くブランドがたくさんある。
有名どころでは、リーバイス、リー、ラングラー、カーハート、セントジェームス、コンバース、ビルケンシュトック、エーグル、クラークス……。ほかにもまだまだいっぱい。
きわめつけはジョン スメドレーだ。
なんてったって、今年で創業235年なのだから。
特急でオシャレになりたかったら、選ぶべきは超老舗ブランド
1784年、イングランドのリーミルズという小さな町に設立されたジョン スメドレー。
当初は綿花の紡績とモスリン(薄手の生地)づくりに専念していたが、18世紀の終わりごろから毛織物や靴下製造へと事業拡大し、徐々に本格的ニットメーカーへと成長していく。
有名な網目が非常に細かい超軽量ニット素材は、ニュージーランド・メリノウールとシーアイランドコットン(海島綿)の組み合わせでできている。
厳選された素材からつくられる、きめ細かな美しい編み目を持つニットウェアは、21世紀の現在もなお、世界最高峰クオリティとの呼び声高く、35カ国以上で展開され、セレブの愛用者も多い。
一口でニットウェアと言っても、冬場はカーディガンやセーター、夏場はポロシャツやTシャツなどラインナップは多岐にわたり、四季を通じて着ることができるジョン スメドレー。
迷ったら超老舗ブランドを選ぶこと。
中でも、アパレルブランドとしては世界最古参級のジョン スメドレーは絶対に間違いない。
とりあえず特急でオシャレになりたい向きには、全力でおすすめできるブランドなのだ。
