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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

ゴルフ~もらいものとユニクロでキメて臨んだ初ラウンドで正解が見えた!?

思うところがあり、今年からゴルフを始めた。
クラブセットは友人からおさがりをもらって揃え、次の問題はウェアだ。

何事も形からと思っているが、50がらみのおっさんが着るような、いかにもなゴルフ親父ファッションは御免だ。
まあ、実際50がらみのおっさんなのだが。

ゴルフ雑誌を見ると、最近はおしゃれなウェアがたくさん出ていることがわかった。
でも、そういうものに飛びつくほど浅はかではいけない。
どんなことにもその世界の流儀がある。
素人目にはかっこよく見えても、通の間ではダサいと思われている服もあるはずだ。慎重にいかなければ。

そうやって悩んでいると、ゴルフ暦の長い友人が言った。
「ユニクロでいいんだよ。アダム・スコットも活躍しているし」

なんのこっちゃと思いつつ、とりあえずユニクロへ行き、ストレッチが効いたスポーツ用スラックスと速乾吸収性の高いポロシャツを買った。
それにプーマショップでスパイクとウィンドブレーカーも。

ゴルフがうまい人ほど、柔軟な解釈をしていた

そんなスタイルで固めて臨んだ初ラウンド。スコアは予想以上に散々だったので秘密だ。
形さえ整えればなんとかなるほど、ゴルフは甘くないようだ。

そして、一緒に回った友人やゴルフ場にいた他の人のファッションを観察し、結構なんでもありなのだということを悟った。
特にうまそうな人ほど、ゴルフとは関係ないスポーツブランドやアウトドアブランドの服を上手に組み合わせて、おしゃれな着こなしをしている。

よしわかった。
次回はお気に入りのフレッドペリーのライン入りポロシャツと、カンゴールのハンチングで決めよう。

ファッションで気分を上げれば、スコアも少しは良くなるかもしれない。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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