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グルメ人が「また来ます!」と必ず言い残す大注目のビストロ! 食いしん坊が「本当に通いたい店」〜アンファス

「綾子さんに聞けば間違いない!」――美味なレストランも気の利いた手土産もとびきりのお取り寄せも、おいしいものには死ぬほどうるさいギョーカイのみんなが頼りにするのが、フードパブリシスト高橋綾子のグルメ手帖。誰もがうなる美味の数々を惜しげもなく公開します!

すっかりグルメの街として定着した人形町エリア。
その中でオープン当初から人気レストランの最前線にいる「アンファス」。

まるでシェフの亀山知彦さんのお家に招かれているような雰囲気と、外からでもそのおいしさと楽しさが伝わるせいか、通りすがりの人がつい扉を開けてしまう、そんなお店です。

カウンターのみ12席、手前だけ向かい合わせになる6席があります
カウンターのみ12席、手前だけ向かい合わせになる6席があります

雑誌掲載されたのを見たことがない(一誌だけ取材を受けたそうです)のに、業界ではすごいビストロと注目の的。
さらにグルメなお友達がこぞって「素晴らしい」「おいしい!」とSNSに投稿していて、これは行かねばと思っていました。

ところがオープンしたばかりなのにすでに予約困難!
行きたい想いは募るばかりで数ヶ月、なんと予約を持つお友達から奇跡のお誘いがあり、もちろん飛びつきましたよ。

これがアンファスとの出逢いとなり、今も通い続ける大好きなお店のひとつとなりました。

手書きの黒板メニューとか食器とか、インテリアのセンスも抜群です
手書きの黒板メニューとか食器とか、インテリアのセンスも抜群です

だってお料理はおいしい、ワインは進む、そして何より亀山さんが出す空気感が良いのです。

ワンオペレーションなので、お料理を待つこともあります。
でもね、おいしい音や匂い、そこに居合わせた人たちの会話で、待っているのも楽しくなるから不思議。

それにこちらがおしゃべりに忙しいと亀山さんもオーダーを取りにきたりしないし、亀山さんがお料理に集中していると誰もオーダーしたりしない、何というか自由にここに居ることを楽しんでいる雰囲気なのです。

フワッフワの生ハムには季節のフルーツを
フワッフワの生ハムには季節のフルーツを

ではこちらでふるまわれるお料理をいくつかご紹介しましょう。

私が毎回頼むのはこの生ハム。
お店には“ハムスライサーのフェラーリ”と呼ばれているイタリア製「ベルケル」の手動型が鎮座していて、これでイタリア・パルマ産の生ハムをスライスするとふわりとした極薄でなめらかな食感になるのです。
これを食べちゃうと、もう他の生ハムはいいかなぁって思ってしまうほど。

ちっちゃい車が買えちゃうお値段の「ベルケル」のスライサーです
ちっちゃい車が買えちゃうお値段の「ベルケル」のスライサーです

その生ハムをこんもりするくらいスライスして、柿だったりいちじくだったりと季節のフルーツを添えているのですが、今回は梨でした。
梨のシャリシャリ感と爽やかさがたまりません。

これで980円というのは、びっくりです。

「生ハムは採算度外視しています。でもせっかくこのスライサーがあるので生ハムのおいしさを味わってほしいから」と太っ腹。

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高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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