よみタイ

小池克臣「No Meat,No Life.を生きる男の肉だらけの日々 肉バカ日誌」
年間200食もの牛肉を食べるという、名実ともに肉バカ、小池克臣が日々蓄えてきた肉への愛、知識、体験……そのすべてを注ぎ込む究極の肉コラムがここに。肉好きはもちろん、そうでなくても知っておくべき肉のあれこれが満載!

予約をとるなら今しかない! 超老舗すき焼き屋が魂を込めて創り上げた和牛料理店がオープン

人形町にある【日山】をご存知だろうか。

創業は1912年(大正元年)で、100年以上の歴史をもつ老舗中の老舗だ。
日山畜産という仲卸会社を持ち、厳選した和牛をセリで直接仕入れてくるのだから、そのこだわりが分かるだろう。

人形町には【精肉店日山】と【すき焼き割烹日山】があり、日山畜産で目利きが仕入れた和牛を購入したり、仲居さんが焼いてくれるこだわりのすき焼きを楽しむことが出来る。
そんな老舗のすき焼き屋であれば、頑なに変化を拒み、悪い言い方をすれば埃をかぶったような作業を繰り返すだけのお店もあるだろう。

しかし、日山は違った。
100年以上の歴史を持ちながら、和牛という最高の素材のポテンシャルを引き出す新たな挑戦をしたのだ。

その集大成が2020年6月にオープンした【WAGYU 日山】。

精肉店やすき焼き割烹の入り口がある表通りではなく、角を曲がった奥にひっそりと入り口が存在する。
中に入ると部屋は1つで、立派な鉄板が置かれている。

この贅沢な空間で繰り広がられる和牛料理に、肉バカは歓喜乱舞したのだ。

歴史と文化の香りが息づく街に、また新たな名店が生まれてしまった
歴史と文化の香りが息づく街に、また新たな名店が生まれてしまった

席にはこの日のメニューが書かれた紙が置かれているが、書かれているのは素材の名前のみ。
その素材のポテンシャルを100%出し切る和牛料理を目指しているのだ。

最初は表面をカリッと焼いたシビレと平貝をあわせた前菜。
似て非なる食感の妙で楽しませてくれる。

伝統と挑戦がハイブリッドした美味の数々
伝統と挑戦がハイブリッドした美味の数々

タルタルは米沢牛のウチモモを使ったもの。
上に乗せられたキャビアの塩味がウチモモの力強い旨味を引き出し、口に入れてから噛み、飲み込むまで旨味と香りが絡み合いながら、和牛を食べる喜びを教えてくれる。

これぞ贅の極み!
これぞ贅の極み!

牛香茶と言って出されたスープは、和牛をふんだんに使って作ったコンソメスープ。
雑味や嫌な香りが一切なく、凝縮された旨味が舌を包み込む。

前菜とスープだけで満足してしまいそうになるほどうまい
前菜とスープだけで満足してしまいそうになるほどうまい
1 2 3

[1日5分で、明日は変わる]よみタイ公式アカウント

  • よみタイ公式Twitterアカウント
  • よみタイ公式Facebookアカウント

新刊紹介

よみタイ新着記事

新着をもっと見る

小池克臣

こいけ・かつおみ●1976年、神奈川県横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。著書に『No Meat,No Life.を実践する男が語る和牛の至福 肉バカ。』がある。
公式ブログ「No Meat, No Life.」→ http://d.hatena.ne.jp/BMS12/

週間ランキング 今読まれているホットな記事