2020.1.23
あちこちの美味を食べ尽くした真の食通たちがこぞって通う個性派ビストロ〜Viande
「グルメ」「食通」、最近だと「フーディ」など……。
おいしいもの好きの呼称は様々ですが、私がイメージする「食いしん坊」は高級からB級グルメまで食べ尽くした結果、味、雰囲気、料金のバランスが良いお店が好きな人。
今回ご紹介するのはそんな本物の「食いしん坊」が集まるお店です。
神楽坂と飯田橋の中間くらいに位置する、ここ「Viande(ヴィアンド)」はとりわけ宣伝もしていないのに毎夜気がつくと満席状態。
「お店を出すのは24時間、365日、人通りがある場所と決めていたのでオープン当初からふらっと入ってきていただけました」
と話すのはオーナーシェフの吉田正也さん。
ここで吉田さんの料理人生を簡単にご紹介しましょう。
調理師専門学校卒業後、フランス料理かイタリア料理、どちらの道に進むか迷った吉田さんは、「難しそうなことは若いうちにやった方が良い」とフランス料理を選択。
高田馬場の‟まあまあ高級な”フランス料理店に入店するも1年半勤めたところで閉店になってしまったため、スペインバルへ転職。
そこで4年間働いた後、ワーキングーホリデーでパリへ渡り、ネオビストロ「レストラン イティネレール」で1年半修業。お店がヴァカンスの時は三つ星レストランでも研修し、「人生でいちばん勉強し、いちばん働いた」そう。
帰国後は立ち飲みバル「ギョバー 茅場町店」の店長兼シェフとして飲食店ビジネスを徹底的に学び、2年間で繁盛店に。
満を持して2012年に独立し、ここヴィアンドを開店したのです。
“レストランに負けない食材の料理を気軽に食べてもらう”がコンセプト。
なので店内はご覧のように木の温もりを前面に押し出し、とってもカジュアルな雰囲気。
でも、味のほうは本格フランス料理に勝るとも劣らないほどのビストロ料理なのです。