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心身を病む芥川龍之介を支えた妻の献身、コロナ禍の閉塞感を和らげた1冊… 5月の人気「よみもの連載」TOP5

【1位】【文豪と結婚】「だって好き同士だったから」…精神を病んでいく芥川龍之介を終生支え、愛し愛された妻・文/「ブンゴウ泣きたい夜しかない。~文豪たちのなんだかおかしい人生劇場」(進士素丸)

いつも気難しそうな顔をしていて、メガネかけてヒゲなんか生やしていて、伊豆あたりの温泉旅館の一室で吸い殻山盛りの灰皿を脇目に、難しい小説なんか書いている……。
そんなイメージを持たれがちな「文豪」の人間臭い一面に、ライターで文筆家の進士素丸さんが迫る「ブンゴウ泣きたい夜しかない。~文豪たちのなんだかおかしい人生劇場」。

大人気文豪列伝の連載第15回(5月19日配信)が第1位に輝きました!

今回は文豪中の大文豪、純文学作品に与えられる最高の栄誉ともいえる、かの「芥川賞」にその名を冠された芥川龍之介と、その妻・文のお話。

写真提供/日本近代文学館
写真提供/日本近代文学館

龍之介と文の出会いはだいぶ早く、文が7歳の時まで遡ります。

東京府立第三中学校に通っていた芥川龍之介には山本喜誉司という同級生がいたのですが、この山本喜誉司の姪が塚本文で、当時、日清戦争で父を亡くした文は母親と共に山本喜誉司の住む本所相生町の家に身を寄せており、文はそこによく遊びに来ていた、当時15歳の龍之介としばしば顔を合わせていたのです。龍之介が遊びに来ると文は「兄さん、芥川さんが来たわよ」と喜誉司を呼ぶのがいつものことでした。

それから時は流れ、龍之介が25歳、文が17歳の時に結婚。

愛し愛され幸せな結婚生活を送る二人でしたが、文壇の寵児となり執筆活動に追われる龍之介はじょじょに精神を病んでいくのです……。

連載本編では、龍之介から文に宛てられた恋文や、天才作家である夫を支える文の心の内など、二人の愛の軌跡が明かされています。

「こんなふうに愛せる人に出会えたら幸せ」「芥川龍之介の浮かれたラブレターがかわいい」等々、読者からの反響も大きかったエピソードです。

・連載本編「【文豪と結婚】『だって好き同士だったから』…精神を病んでいく芥川龍之介を終生支え、愛し愛された妻・文」
・「ブンゴウ泣きたい夜しかない。~文豪たちのなんだかおかしい人生劇場」連載一覧

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以上、5月の月間人気よみもの連載、ベスト5でした。
6月のランキングもどうぞお楽しみに!

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