恋愛ってエゴ？

川村　私は今めちゃくちゃ焦っていて。結婚どうしよう、子どもどうしようって。

大久保　焦ってるよね。

川村　わかります？　焦りまくってるんです。

大久保　わかる。たまに一緒にごはん行くと、こんなことあった、あんなことあった、ってものすごい前のめりで話してくるもんね。こっちはそんなに話したいことないから、飲むしかない(笑)。

川村　なんかすみません……。
40歳を過ぎると、理想の男性とかって変わってくるものなんですか？　30代以降は、こういう食べ方をする人が嫌、とか、こういうことを言う人が嫌、とか「マイナスポイント」がすごく増えていくじゃないですか。
でも、最近はありのままの私を好きでいてくれる人なら誰でもいいや、っていう方向に振れ始めていて。私が「キーーーッ」となったときに、「よーしよしよしよし」ってムツゴロウさんみたいに言ってくれる人がいいなって。

大久保　ムツゴロウさんでもいいってこと？

川村　いや、むしろムツゴロウさんがいいです。ご結婚されてるでしょうけど(笑)。
前は、尊敬できる人がいい、とか色々言っていたんですけど、もう、私をよーしよしよしってしてくれる人なら誰でもいいです。

大久保　私ね、エミコさんには、いつも自分のことを棚に上げて言わせてもらうんだけど。

川村　確かに、大久保さんにはよくダメ出しされますね。

大久保　今の話を聞いてても思うんだけど、おこがましいでしょ。自分がキーってなったときにこうしてくれだのああしてくれだのって。「自分が」「自分が」しかないじゃん。

川村　でも大久保さん、恋愛ってエゴじゃないですか。

大久保　どーなんでしょう……皆さんどう思います？　
恋愛をエゴって言ってる時点でダメなんだよ！　エミコさんがキーってなったときによーしよしよしってしてくれる人って、エミコさんのことが可愛くて仕方ない人なわけでしょ？

川村　……そんな人いないです！！　でもね、相手がキーってなった時には、私がよーしよしよしってやるんですよ、そこはもちろん。

大久保　そういう関係性を求めてるってことね。じゃあ大丈夫です、進めてください。

川村　おっしゃることの意味はわかりますよ。して欲しいことをまずこっちが求めるのはどうなんだってことですよね？

大久保　私もそういう気持ちが強い方だから、「優しくて、守ってくれて……」みたいなことを思っちゃうわけだけど、じゃあ自分は相手に何ができるのかって思うわけ。
人のために労力を割いて、寝る時間削って電話するとか、メールするとか、病院の送り迎えするだとかね。この歳になると相手の不調とかも見越して、そういう面倒見たりできるのかなって考えるじゃない。

川村　それをやるのが苦にならないのが恋なんじゃないですか？　自然に心配だから付き添いたい、ご飯作ってあげたい、みたいな。

大久保　出ました、恋。そりゃそうね、そういう人が出てくるといいけどね。でもそういう感覚を持ったのが一体何年前だっけって感じなのよ。４～５年前にちょっとあったかなあ。でもすぐに「なんでこいつのためにこんなことしなきゃいけないんだろう」とか思ってしまって。自分本位な気持ちがニョキニョキって顔を出すのよね。