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90年代のサブカルに支えられたタイ料理ブームが「カルチャー消費」で終わらなかった理由とは? 週間ランキングTOP5【3月5日~3月11日】

【1位】日本で「タイ料理ブーム」がもう来ない理由/「異国の味」(稲田俊輔)

南インド料理など食の新しい潮流を生み出し続ける料理人で飲食店プロデューサーの稲田俊輔さんによるエッセイ連載「異国の味」。
「現地風の店」が出店すると、なぜこれほど日本人は喜ぶのか。
日本人が「異国の味」に求めているものはなんなのか。
博覧強記の料理人・稲田さんが、日本人の「舌」を形成する食文化に迫る連載です。

イラスト/森優
イラスト/森優

これまで、日本における中国(華)料理、ドイツ料理、フランス料理の変遷や立ち位置を考察してきた本連載。

「日本で『タイ料理ブーム』がもう来ない理由」(3月10日配信)は、前回からスタートした「タイ料理」編の後編です。

「(前略)高級レストランを無理して予約するより、僅かなバイト代を握りしめてふらっとタイ料理店に行く方が、遥かにリラックスできてなおかつエキサイティングな体験を楽しめるじゃん。もしも運よく彼女ができそうになったら、そんなタイ料理店でデートすればいいじゃん……。
 それは単に当時の僕のパーソナルなルサンチマンというだけではなく、『90年代のサブカルチャー』を取り巻く空気感の典型的なひとつだったのではないかと思います。バブルの終焉と歩調を合わせるかのごとくタイ料理を中心とするエスニック料理が盛り上がったのには、こういう時代背景もあったのではないでしょうか。」
と、90年代のエスニック料理ブームについて考察する著者。

華々しく登場し急速に浸透したタイ料理は「今や老若男女にとってすっかり日常の一部」となっていて……。

右肩上がりで注目が高まる本連載。配信されたばかりの最新記事がランキングを駆け上がり、週間ランキング堂々1位に。
人気と期待の高まりを示す結果となりました。
今後はどのような「外国料理」の考察が展開されるでしょうか。お楽しみに!

* * *

以上、3月5日~3月11日の人気作TOP5でした。
次回もどうぞお楽しみに!

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