2020.8.12
猫と「猫ばばあ」さんと私
えみこのおままごとはそこから始まるのです。
「ごめん。今日家にラーメン一人前しかないわ。」のお母さんの台詞から。
(私はお母さん役で、おままごとは一人なので他の人は想像です。)
実際父は「そんなにいらない。いらない。」と言って、少し食べただけでしたが、妄想おままごとでは、
母「ごめん。今日家にラーメン一人前しかないわ。」
父「えええ!(マスオさんばりに驚くイメージです。)」
母「えええ!(父に呼応するように同じように驚く、驚き返し。)」
えみこ「えええ!(お母さんに続いて驚きます。)」
母「うふふふ。二人ともたくさん食べてねぇ。」
とお碗に取り分けます。母役は私です。
すると父が「こんなに大丈夫だよ。もっとお母さん食べなよ。」と母の器にラーメンを移し、えみこも「これじゃあ、お母さんが少な過ぎるよ。」と母の器にラーメンを移します。
母「これじゃあ、お母さんが全部食べているようなものじゃない!」
と言うと、父とえみこは「は」をしっかりと音に出して笑います。
ここだけ、私が3役します。父が「HAHAHAHAHAHA」と低めに笑い、えみこが普段より少し高めに声色を変えて「HAHAHAHAHAHA」でお母さんはさらに高めの声で「HAHAHAHAHAHA」
えみこ「具材がもっとあったら、汁にカサマシできるね。」
母「それはいい考えだわ。」
父「庭のお野菜を取って来よう!」
麺はお母さんが全て食べてしまったので、汁だけが器にたくさん入っている状況です。
うちの庭は完全全面日陰で、物置が置いてあり、大きな木が1本立っている、今思えば10畳くらいの、んーもう少しあったかなぁ、そのくらいのお庭があるだけでしたので、生えているといったらドクダミがワサワサ生えているだけでした。お野菜なんて滅相もないのですが、そこはおままごと、自由です。
母「わたしは豚を捌いてくるわ。チャーシューを作ります。」
えみこ「ガリバーのところの豚にしよう。」
母「ガリバーさんの賛成!」
えみこ「一生チャーシューを食べられるね!」
低めに発音をハッキリ発して、
父「HAHAHAHAHAHA」
声を少し高くして、
えみこ「HAHAHAHAHAHA」
もっと高くして、
母「HAHAHAHAHAHA」
当時の私は『ガリバー旅行記』なるものを知って、でっかいガリバーさんの世界の大きい豚をいただこうって意味で言っていました。でも、自分自身は母役なので、えみこの台詞は妄想です。
母「お母さんがラーメンをほとんど食べちゃったから、お野菜と豚を取ってくるわ。」
とベランダの端っこに取りに行きます。