2026.7.6
高度化する中学英語において、英検の学習が「文法を補う学習」と「受験勉強」を同時に進める一石二鳥の方法である理由とは?
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学期中は「学校の授業を理解し定期テストで得点する」ための戦略に取り組む
学期中は、2つ目の「学校の授業を理解し定期テストで得点する」ための戦略に取り組みます。入学して教科書が配布されたら、早々に教科書ガイドを用意しましょう。教科書ガイドには、教科書の和訳、単語の意味と英文法のポイントが掲載されており、わからなくなったときにすぐに確認できます。現在の中学校の教科書は、小学校で学んだ内容を理解していることを前提につくられています。しかし、小学校では英語に親しむ活動が中心でほとんど文法に触れておらず、子どもたちの身につけている学力と教科書の難易度に差があります。これらの混乱を最小限にするためにも、教科書ガイドを持っておくことはおすすめです。
学校の授業が始まったら、簡単な「5分で完了する予習と復習」をしましょう。予習は、次回の授業で取り組むであろうページを読みます。この時、鉛筆で教科書に、わからない単語には丸印、和訳できない文章には下線を引きます。これを、次の授業で聞いて理解してくるのです。それがその子の次の授業でのミッションになります。復習は、その日の授業で理解した「予習の時につけた丸印と下線」について、覚えたことを一つひとつ確認しながら消します。大事なことですが、これらの予習・復習は5分以上かけないようにしましょう。5分より短く終わった日は、短くて大丈夫です。
定期テスト前には、テスト範囲のページを、1ページにつき5回程度音読します。音読して詰まるところがあれば、そこは理解していないところかもしれません。高得点を目指す子は、自力で和訳してみて、教科書ガイドで答え合わせをし、覚えましょう。定期テストの直前は、理科や社会の暗記系科目に時間を取りたいので、定期テスト2週間前から取り組んで1週間前には終わるようにします。そして、テストの前日に、テスト範囲をもう一度音読してわからないところがないことを確認します。

英検の学習が「文法を補う学習」と「受験勉強」を同時に進めることができる理由とは?
一方、長期休暇には3つ目の「高校入試で得点できる英語力を育てる」ための戦略に取り組みます。受験用の勉強は、夏休みに英語検定を使って取り組みます。通常、学校が会場となって受けられる英検は年に3回(5月、10月、1月)あり、第2回は夏休み明けの9月末から10月初旬に予定されています。夏休みが始まったら、一緒に申し込みをしましょう。「夏休みのプロジェクト」「夏休みの工作の代わり」のような位置付けで取り組めると良いです。
英検の出題範囲は、5級が「中1修了程度」、4級が「中2修了程度」、3級が「中学修了程度」となっています。例えば中1の夏休みなら、英検5級合格を目指して学習します。英語は単語と文法から成っているので、例えば、単語は『英検5級 でる順パス単』(旺文社)、文法は『学研ニューコース問題集中1英語』(Gakken)などで、それぞれ学習します。もちろん合格は一つの目標ですが、ここでは、腰を据えて英文法に取り組むことに意義があります。中1で学習する英文法に特化した問題集を選び、夏休み中に1冊終わらせてみるのもおすすめです。夏休みの後半には、英検の過去問を解き、出題形式に慣れましょう。
実は、近年の高校入試・大学入試では、英検の重要性が以前より高まっています。大学の総合型選抜では、英検2級以上や一定以上の英検CSEスコア(各技能の正答数を統計的手法で換算した共通のスコア尺度)を出願資格・評価基準としている大学・学部も多く、一般選抜でも英語の得点換算や試験免除などに利用されるケースがあります。また、高校入試・大学入試の試験問題自体も、長文化が進み、英検の出題形式に近い問題が増えています。これらの観点から、中学生のうちから英検に慣れておくことは、「資格取得」「受験勉強対策」の両面で有用であると言えます。加えて、学校ではなかなか時間がさけない英文法を自力で補う機会としても重要な意味を持ちます。つまり、英検の学習は、「文法を補う学習」と「受験勉強」を同時に進めることができる、一石二鳥の方法なのです。
前回お伝えしたように、今の中学英語は以前より確かに難しくなっています。しかし、難しくなったからといって、乗り越えられないわけではありません。ゆっくり学ぶ子どもたちに必要なのは、先を見通し、戦略を立てることです。「中1ギャップを乗り越えること」、「学校の授業を理解し定期テストで得点すること」、「高校入試で得点できる英語力を育てること」、この3つを時期ごとに分けて考えることで、学習の見通しが立ちます。中学一年生からこのサイクルを積み重ねれば、大きな負担なく英語力を伸ばしていくことができます。どんな問題もスモールステップに分けて、子どもの歩幅で一歩ずつ積み重ねていけば、高校入試、大学入試、そして子どもたちが叶えたい将来へとつながっていきます。
どんな時も、一歩一歩。いつも応援しています。
この連載は毎月第1月曜配信。次回は8/3(月)公開予定です。お楽しみに!
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