2026.5.20
ギネスの次は世界遺産!コーダとのイタリア旅は続く【サーフィン犬 コーダが教えてくれたこと 第7回<後編>】
犬と暮らす楽しさ。スポーツや遊びを通じて犬とわかり合う楽しさ――。
ドッグトレーナーになってからは、動物たち本来の性質に則ったQOL(生活の質)に配慮する「動物福祉」の考え方をもとに、飼い主と犬がより良い関係を築くためのサポートをする浅野さん。この、人間の都合だけによらない「動物福祉」の考え方が世界中で広まりつつある今、長く続いて来た“人と犬とのパートナーシップ”についてもまた、改めて考えてみたい。
イタリアからの電話はなんとギネス世界記録のオファー!前編、中編と続いたギネス世界記録挑戦@イタリア編、ついに完結!
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いよいよ決戦の日、来たる!

2024年2月27日、いよいよ「スケートボードに乗って40人の人間トンネルをくぐる犬」ギネス世界記録挑戦の日がやって来ました。
スタジオに入り、まずはメイン司会のジェリー・スコッティさんにご挨拶。ジェリーさんは、日本でいう明石家さんまさんのようなポジションの人で、“イタリアのお父さん”と呼ばれ国民的に親しまれている存在です。そのジェリーさんの愛犬もコーダと同じイングリッシュコッカースパニエルだそうで、コーダのことを「奇跡の犬だね!」と褒めてくれました。
収録が始まり、スタジオの大きな扉が開くと、コーダと私は大きな音響と拍手、たくさんの照明に照らされました。すべてはリハーサル通りに、コーダがキックボードに乗って司会のジェリーさんのところまで10mほど滑走します。そして私はインカムをつけて、ジェリーさんからのイタリア語の質問を通訳のアンナさんが訳して……のはずが、まさかのアンナさんが緊張のあまり通訳することを忘れるというハプニングが発生! 当然、私はジェリーさんが私に話しかけていることがさっぱり分かりません。「おいおいおい、私やコーダが緊張するのはわかるけど、なんでアンタが緊張しとるねん!」とツッコミながらも、私はリハーサルの時に答えたことをそのまま日本語で繰り返し、それが質問に対する答えとして合っているのか、ジェリーさんの反応もわからないままに挑戦をスタートさせました。

ぴちぴちの白いTシャツに黒いベスト姿で現れたイタリアのグッド・ルッキング・ガイたち40人がずらりと一列に並びました。低くかがみこみ、彼らの股の間から、さながらカーリング選手のような眼差しを送る私……。
「コーダ、アップ!」
前日のリハーサルではすべて成功したにも関わらず、挑戦一発目はなんとあともう少しというところで人の足に当たり、止まってしまいました。
挑戦のチャンスは全部で3回。私がいつも通りのハンドリングをすれば、間違いなくコーダはそれに応えてくれるのだから、私が冷静になろう。それに、すんなり一度目で成功してしまうより、この方が番組的にも面白いよ、コーダ。
心の中でそうつぶやき、コーダも、まっすぐな目で私だけを見つめて、周りの音も聞こえないくらい集中したその瞬間、二度目をスタート。ギネス世界記録調査員も、観覧席のオーディエンスも固唾を飲んで見守る中、コーダは見事に40人の足の間を通過してギネス世界記録を達成したのです!
大歓声に包まれながら、私はコーダを抱き抱えてスタジオの中央に歩いて行き、ギネス審査員の男性から達成記念の盾を受け取り、コーダは首にメダルをかけてもらいました。コーダも自分が成し遂げたことをわかっているのか、周囲からの歓声に応えるかのようにワンワンと高らかに吠えています。
記録をクリアした時のジェリーさんの決めゼリフ「ギネス!ワールドレコード!!」も頂戴して、みんなで記念撮影をしました。この時の温かな雰囲気、コーダを可愛がってくれ、記録達成を心から称えてくれたイタリアのみなさんの優しさは、これからもずっと忘れません。


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