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文化部系顔アスリート・田中希実は東京五輪をどのように書き残すだろうか 〜田中希実(陸上選手)

いつか田中は陸上の思い出を文章に残すのだろうか

ところが、「文芸部部長」というイメージも、全くの的外れでもなかったようなのだ。
というのも、田中の読書好きのエピソードはたびたび報じられているからである。「日刊スポーツ」2020年12月4日の記事には、小学生時代に通学中の歩きながらの読書を禁止され、早く本を読みたいがために走って通学したり、「陸上でトップになれば物書きになれるかも」と父にアドバイスされたことで陸上を頑張ったり、といった田中のエピソードが紹介されていた。

また、田中の父が代表を務める団体Athle-Cのツイッターでも、日本選手権のアップ直前まで熱心に本を読みふける田中の姿がツイートされていた。
実は「陸上」と「文芸」とは密接に結びついていたのである。

東京五輪代表内定会見では、「苦しい思いをした分、責任をもって力を出し切りたい」と語った田中。五輪延期や廣中とのデッドヒートなど、代表に選ばれるまでには様々な重圧があった筈である。
今後、田中の陸上の記録がどこまで伸びていくのかに注目すると同時に、この経験を田中が今後文章にしてくれるのではないか、ということも楽しみにしていたいと思う。
 

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オギリマサホ

1976年東京都出身。イラストレーターとしてシュールな人物画を中心に雑誌や書籍などで活躍。中学1年までは巨人ファンだったのが、中2のときに投手王国・広島カープに魅せられ、広島ファンに転向。そのカープ愛が炸裂するイラストエッセイ『斜め下からカープ論』を刊行。野球のみならず、広くスポーツ界を愛している。
Twitter@ogirim

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