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坂本勇人の「やんちゃな兄ちゃん感」は、今後いつまで続くのだろう〜坂本勇人(プロ野球選手)

広島カープを、プロ野球を、いやいやスポーツ界をこよなく愛するイラストレーター、オギリマサホ。その愛ゆえか、職業柄か、なんだか気になる、なんとも魅かれる、スポーツ選手たちの顔、顔、顔……見渡せばスポーツ界にはイケてる顔面が大豊作。愛すべきその面々、ちょっと斜め下から分析しちゃいます!
坂本勇人(さかもと・はやと)●1988年兵庫県生まれ。読売ジャイアンツ所属のプロ野球選手。内野手。小学1年生から野球を始め、リトルリーグ時代は、昆陽里タイガースで捕手の田中将大(現ニューヨーク・ヤンキース)とバッテリーを組んでいた。高校は八戸市の八戸学院光星高等学校に進学し、2006年の高校生ドラフト会議にて、読売ジャイアンツが指名して交渉権を獲得。遊撃手として活躍し、2016年にはセ・リーグの遊撃手としては史上初となる首位打者を獲得。2020年には右打者としては最年少となる31歳10ヶ月で通算2000本安打を達成した。

プロ野球史上53人目の2000本安打を達成した31歳・坂本

今シーズン首位を独走していながら、なかなか決まらなかった巨人のリーグ優勝が10月30日にようやく決まった。

すると瞬時に話題の中心は「2000本安打まであと4本とした坂本勇人の偉業達成Xデーはいつか」一色となった。その後の対戦相手であるヤクルトと広島のファンは、いわゆる消化試合とは言え、実況中継で連呼される「2000本安打まであと〇本の坂本」のお膳立てをしているような気分になってしまったものである。

その坂本の「Xデー」は11月8日、ヤクルト戦の第1打席でスアレスから二塁打を放った瞬間に決定した。プロ野球53人目となる坂本の2000本安打にここまで注目が集まったのは、ひとえに坂本の「若さ」によるものだ。31歳10か月での2000本安打達成は、1968年の榎本喜八(東京オリオンズ・31歳7か月)に次いで最年少記録の歴代2位となる。今シーズン、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が3か月ずれ込んだりしてしなければ、坂本が最年少記録を塗り替えていたのかもしれない。それは私のような他球団のファンから見ても凄いことで、つい私も「坂本勇人2000本安打達成記念手ぬぐい」を購入してしまった。

確かに2000本安打を達成した年齢としては、31歳は若い。しかし世の31歳といえば、そろそろ見た目に中年の影が忍び寄ってくる年頃でもある。ところが、2000本安打達成後、二塁ベース上で記念ボードを掲げた坂本の笑顔は、2006年に高校生ドラフト1位指名を受けて胴上げされていた光星学院高(現・八戸学院光星高)時代の笑顔と何ら変わらないように見えた。

坂本の顔は何だかずっと、「やんちゃな兄ちゃん」感に溢れているのである。

このやんちゃな表情、佇まい、雰囲気は、いくつになっても失ってほしくない
このやんちゃな表情、佇まい、雰囲気は、いくつになっても失ってほしくない
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新刊紹介

オギリマサホ

1976年東京都出身。イラストレーターとしてシュールな人物画を中心に雑誌や書籍などで活躍。中学1年までは巨人ファンだったのが、中2のときに投手王国・広島カープに魅せられ、広島ファンに転向。そのカープ愛が炸裂するイラストエッセイ『斜め下からカープ論』を刊行。野球のみならず、広くスポーツ界を愛している。
Twitter@ogirim

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