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セ・リーグ新人王・広島カープの森下暢仁の似顔絵はなぜ似ないのか〜森下暢仁(プロ野球選手)

広島カープを、プロ野球を、いやいやスポーツ界をこよなく愛するイラストレーター、オギリマサホ。その愛ゆえか、職業柄か、なんだか気になる、なんとも魅かれる、スポーツ選手たちの顔、顔、顔……見渡せばスポーツ界にはイケてる顔面が大豊作。愛すべきその面々、ちょっと斜め下から分析しちゃいます!
森下暢仁(もりした・まさと)●97年大分県生まれ。広島東洋カープ所属のプロ野球選手。投手で右投右打。大分商業高校時代には甲子園に1度出場、明治大学在学中は野球部の投手として、東京六大学野球連盟春季リーグ戦に1年生時登板。2019年第68回全日本大学野球選手権大会において優勝を果たした。また、大学野球日本代表にも選出され、2017年ユニバーシアードで金メダル、2018年ハーレムベースボールウィークでは優勝、日米大学野球選手権大会においては2年生から3年連続で選出されるなど、大活躍を見せた。
2019年のプロ野球ドラフト会議で広島東洋カープから1巡目で指名され、今季2020年のセ・リーグ新人王に選ばれる。

実は何か目立った特徴がないと似顔絵は難しいのである

私はイラストレーターという仕事をしている。仕事で人物の似顔絵を描く場合、黒目を極端に小さく描く画風をとってきた。しかしそのやり方ではどうしても顔が似ない人がいる。言うまでもなく黒目がちな人だ。
最初にそれを思い知らされたのは、小池徹平の似顔絵を描いた時であった。そういう人を描く場合には黒目の比率を多くするより他なく、いつしか黒目がちな人の顔に苦手意識を持つようになってしまった。そのご本人が悪い訳ではまったくない。ただただ「似顔絵が似ない」という、こちら側の勝手な理由によるものである。

ところでカープファンである私が、目下カープの選手の中で一番描きにくいと思っている顔、それがルーキー・森下暢仁である。言い換えれば、カープ選手の中で一番黒目の比率が多い顔ということだ。
ところが似顔絵に苦戦しているのはどうやら私だけではなさそうで、カープの公式グッズに描かれる森下の他のイラストも、そんなに本人に似ていない。「黒目の比率が多い」というだけではなく、整った顔立ちであるということも、似顔絵が似ない理由なのかも知れない。何か目立った特徴がある方が、似顔絵は似せやすいのである。

2019年のドラフト会議で、まさに「奇跡の一本釣り」という形でカープに1位指名された森下は、入団前からその整った顔立ちに注目が集まっていた。
カープファンの間では、以前から選手を評する基準として「カープ顔」という概念が用いられているのだが、森下の顔は多くのファンから「カープ顔っぽくない」認定が下された。黒目がちの瞳に、品よく整った鼻や口。「イケメン」というよりも「かわいい」感じの顔立ちである。

もちろん、森下のすごいところは顔だけではない。
明治大学時代、150㎞/hを超えるストレートと独特なカーブを武器に活躍し、大学No.1右腕と評されるようになった森下。カープ入団時には、メジャー移籍した前田健太以来の背番号18が与えられたことからも、球団の期待の大きさが伺えた。
 

黒目がちで愛らしさすら漂うその顔面とは裏腹な剛腕の持ち主
黒目がちで愛らしさすら漂うその顔面とは裏腹な剛腕の持ち主
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オギリマサホ

1976年東京都出身。イラストレーターとしてシュールな人物画を中心に雑誌や書籍などで活躍。中学1年までは巨人ファンだったのが、中2のときに投手王国・広島カープに魅せられ、広島ファンに転向。そのカープ愛が炸裂するイラストエッセイ『斜め下からカープ論』を刊行。野球のみならず、広くスポーツ界を愛している。
Twitter@ogirim

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