よみタイ

鈴木涼美「○○○な女~オンナはそれを我慢している」
よみタイでの大好評連載「アラサー女がそんなことで喜ぶと思うなよ」(書籍好評発売中)を終えた鈴木涼美の次なるフェーズは、オンナ目線の女性論。ふと見渡せば、耳に目につく、いろんなタイプ・○○○な女たち。女の敵は女じゃないけど、ちょっとどうなの、それでいいの、な現代女性像を浮き彫りに。

変わり者でいたい女〜若いうちから負けない戦い方はどうなの?って話

大学院1年生の私ってサザエさんと同い年なのかよ、と思ったのを皮切りに、毎年毎年、あの映画のあの女優ってあの頃私と同い年か、とか、中学の時見てたドラマのあの女優って今の私より年下か、とか思う数は増えているし、そしてテレビで見る女たちは、まず初めにアイドルが、次にグラドルが、最近では実力派女優とかまで同い年や年下になってきた。

年をとるにつれ、出会う女は相対的に若くなるものだ

テレビで見る女だけでなく、当然普通に生活していて出会う女も大体年下になる。

郵便局の受付とかレストランや飛行機の給仕とか百貨店の店員とか。そういう若い女の子たちに出会うたびに、ああ若いっていいな女の子っていいな可愛いな、と思いつつも、ついついアラというアラを探して嘲笑し、足りていない丈を数ミリ単位で批評してしまう癖がついてしまって困っている。

何も私は生まれつき、人の悪口や批評批判が好きな意地悪で上から目線の女だったわけじゃなくて、かつては道端に生えている草を見て綺麗な緑色とかいってうっとりするような心の綺麗な女子だったのだけど、年をとるにつれ出会う女というのが相対的に若くなり、若いということは

かつて私が踏んだ轍を今まさに踏みまくってる真っ最中だったりとか、
かつて私がそうだったように若さゆえの間違いを今まさに間違えまくっている真っ最中だったりとか、
かつて私がした後悔をこれから明らかにしまくることが目に見えまくっている真っ最中だったりとか、

そういうことが増えるから、単に痛々しいとか腹がたつとかいう以上に、昔の自分を見ているようで鼻がかゆい、みたいなことが多いのだ。

で、ついつい若い女の行動を小馬鹿にしたり批判したりしてしまうことも多くなる。

当然、シャワーの水も弾かなくなって久しい私の、若くて可愛らしいうえに水とかシャワーとか弾きまくりの女の子に対するやっかみが入っているのは誰が見ても明らかだし特に言うまでもない。

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鈴木涼美

すずき・すずみ●1983年東京都生まれ。作家、社会学者。慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、東京大学大学院学際情報学府の修士課程修了。大学在学中からキャバクラ嬢として働きだし、20歳でAVデビュー、出演作は80本以上に及ぶ。2009年から日本経済新聞社に勤め、記者となるが、2014年に自主退職。女性、恋愛、セックスに関するエッセイやコラムを多数執筆。
公式Twitter → https://twitter.com/suzumixxx

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