2020.5.8
ついに完結! 肉バカが1年間食べまくって選んだ焼肉以外の肉料理の名店【焼ニシュラン2019(番外編)】その2
☆[黒泉]
東京ではなく千葉の松戸という地にオープンした肉割烹「黒泉」。
激安スーパーのロピアが母体となって、そのロピアの敷地内にお店がある。
社員通路の横にあるドアを開ければ、いきなりここは銀座かと思うようなラグジュアリーな空間が広がり、そのギャップに何だか不思議な気分になる。
ギャップは料理にもある。
スーパーが母体ということで、「なんちゃって肉割烹」をイメージしていたが、出てくる料理はどれもハイクオリティ。
さらに、ロピアが母体ということで牛肉の質にも正直そこまで期待はしてなかったのだが、食べてみれば予想を裏切る美味しさだ。
雌牛特有の優しく甘いサシにしっかりとした肉の味、こだわりが詰まった牛肉を仕入れている。
それでいて、信じられないことに価格が体感の半分どころか、1/3から1/4なのだ。
コースをフルに食べてお会計をすれば何かの間違いかと思うだろう。
クオリティと価格という、両立しないはずの要素を見事に両立させている奇跡のお店だ。
☆[きよすみ]
川崎に存在する肉カオスを紹介しよう。
それが「きよすみ」だ。
入り口のドアが開けっぱなしで中を覗くとスナックにしか見えない。
勇気を振り絞って入店すると、とてつもないインパクトのお母さんが迎えてくれる。
川崎のこの場所で旨いお肉を振る舞い続けて◯十年、女手一つで切り盛りしているのだ。
メニューを見てもスナックそのままだが、そこに混じる「前沢牛」の文字。
岩手の小形牧場から直送されるハラミや、タイミングがあえばヒレやホルモンにも出会うことが出来る。
もちろんこちらも小形牧場直送。
脂付けっ放しのサガリはハサミでチョキチョキしながら石鍋に投入。
ヒレもハサミでチョキチョキ。
特製の辛味ダレで絡めるホルモンも恐ろしく絶品。
飾りっ気はないが、美味しいものを食べさせたい、という店主のお母さんの優しい気持ちが伝わる川崎のカオスなのだ。
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