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1年間誰よりも和牛を食べまくった肉バカが捧げる【焼ニシュラン2019】その2

年間200食もの牛肉を食べるという、名実ともに肉バカ、小池克臣が日々蓄えてきた肉への愛、知識、体験……そのすべてを注ぎ込む究極の肉コラムがここに。肉好きはもちろん、そうでなくても知っておくべき肉のあれこれが満載!

前回公表した焼ニシュラン2019の3つ星焼肉店に続き、今回は2つ星焼肉店の紹介したい。

☆☆【圧倒的な進化を遂げた西麻布の名店】[西麻布 けんしろう]
焼ニシュラン2018までは一度も登場したことのなかった焼肉店が今回初登場。
オープン当初行ったことがあるのだが、その時は印象に残るようなメニューはなく、残念ながら再訪する機会もないまま月日が過ぎていた。

数年ぶりに訪れたけんしろうは、まず料理長が変わっている。
その料理長の実力はまずオリジナルの味付けからしっかりと感じることができる。

そして、仕入れているお肉のクオリティも跳ね上がっている。
かつては味よりも見た目重視と思えるような部分があったが、それが一変し、但馬牛を中心とした中身重視のラインナップとなっている。

けんしろうではいくつかのコースがあるが、最もオススメなのは料理長が個室に付きっきりになってくれ、お肉のトリミングからカット、味付けまで目の前で披露してくれる特別コース。

ただし、1日1組限定なので注意が必要。

肉バカ焼ニシュラン、2つ星とはいえ、その変動は焼肉業界を揺るがす
肉バカ焼ニシュラン、2つ星とはいえ、その変動は焼肉業界を揺るがす

☆☆【凡人にはないセンスが作り上げる至高の焼肉】[誇味山]
2019年オープンの焼肉店の中で、一際光り輝いているのが西麻布の誇味山。

週末は行列の出来る焼肉店として有名だった用賀の「ら・ぼうふ」、お客さん1人1人に合わせたオートクチュール焼肉を完成させた「コソット」を作り上げた店主が、一時期諸事情で焼肉業界を離れてしまったのだが、満を持して戻ってきてくれた。

今や焼肉激戦区と成長した西麻布を、さらにハイレベルな焼肉タウンにしたのは誇味山の存在を抜いて語れない。

今までタレのイメージは強くない店主が、誇味山では徹底的にタレにこだわっている。
しかも部位によって微調整が施されたタレは、何パターンあるのか想像もつかない。

塩やレモンで食べるのが一般的なタンも、タレで食べさせてくれる。
タンは脂が強く感じる部位だが、タレで食べることで重たさを感じさせずに、香ばしさを運んでくれる。

扱っている素材も長期肥育の雌の和牛のみというこだわりよう。
普段は嫌煙しがちなサーロインなどの霜降りの部位の美味しさも、店主と仲卸の精肉店との信頼関係によるのだろう。

こだわり抜かれたそのタレは肉バカですらまだ完全把握できない奥の深さ
こだわり抜かれたそのタレは肉バカですらまだ完全把握できない奥の深さ
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小池克臣

こいけ・かつおみ●1976年、神奈川県横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。著書に『No Meat,No Life.を実践する男が語る和牛の至福 肉バカ。』がある。
公式ブログ「No Meat, No Life.」→ http://d.hatena.ne.jp/BMS12/

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