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小池克臣「No Meat,No Life.を生きる男の肉だらけの日々 肉バカ日誌」

素晴らしく美味しいだけじゃない! インスタ映え間違いなしの塊肉

炭焼喰人でのオーダーは至って簡単。
その日のラインナップを聞いて、食べたい部位、食べたい量や食べたい厚さを伝えるのみ。

色々な部位が揃う中でも黒タンはまず外せない。
貴重な黒毛和牛のタンの中でも、根元の部分だけを分厚くカットしてもらう。
牛の舌は先っぽにいけばいくほど、よく運動するのでサシが少なく硬さがあるが、反対に根元部分はサシが入り柔らかい。

タン先にはタン先の美味しさがあり、タン元にはタン元の美味しさがあるが、塊で食べるのであれば圧倒的にタン元が美味しい。

タンを塊でいただくならタン元が格段に美味しい
タンを塊でいただくならタン元が格段に美味しい

塊で食べるハラミの美味しさも別格。

牛1頭分のハラミの中でも、ここまで分厚い部分はほんのわずかという貴重な部分。
強靭な肉繊維が束になっていて、蕩けるような霜降りの部位とは違った適度な噛み応えが心地よい。
また、塊で焼くことで、大量の肉汁が内部に閉じ込められ、噛んだ瞬間に濃密なジュースとなって溢れてくる。
噛むほどに旨味が広がり、飲み込むのが惜しくなってしまうほどだ。

噛みしめて噛みしめて飲み込むのがもったいないほどのハラミ
噛みしめて噛みしめて飲み込むのがもったいないほどのハラミ

黒タン、ハラミと並んで塊肉御三家と呼ばれるのがシャトーブリアン。

黒毛和牛の中でも月齢が長く飼い込まれた雌牛を仕入れるこだわりだけでなく、じっくりと寝かせてから提供してくれる。
一般的な熟成肉と呼ばれるお肉のような強烈な臭いがなく、適度な風味が活きる絶妙な寝かし具合で、普段はフレッシュな味わいを好む肉バカも納得の仕上がりだ。

全ての牛肉の部位の中で最も柔らかく繊細な食感のシャトーブリアンだからこそ、炭火といえども低温でゆっくりと火を入れる。
焼き上がった塊肉を切り分け頬張ると、驚くほど抵抗がなく肉繊維に歯が入っていく。

それでいて、サシが少ないので、赤身本来の旨味は存分に感じられる。
フワフワした食感を楽しむなら薄切りのシャトーブリアンだが、分厚い塊肉とは思えないこの繊細さは唯一無二だ。

黒タン、ハラミ、そしてこのシャトーブリアンこそ塊肉御三家
黒タン、ハラミ、そしてこのシャトーブリアンこそ塊肉御三家
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小池克臣

こいけ・かつおみ●1976年、神奈川県横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。著書に『No Meat,No Life.を実践する男が語る和牛の至福 肉バカ。』がある。
公式ブログ「No Meat, No Life.」→ http://d.hatena.ne.jp/BMS12/

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