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小池克臣「No Meat,No Life.を生きる男の肉だらけの日々 肉バカ日誌」

肉好きの聖地、松阪にて和牛の頂点を存分に味わう

特産松阪牛にとことんこだわる【おう児

3店目に紹介したいのは老舗ではなく、新しく松阪牛の歴史に加わったお店だ。
ここ、おう児は精肉店が母体となっていて、その隣の部屋で食事をすることができる。

とにかく特産松阪牛に徹底的にこだわる姿勢に驚くが、実は店主の小林さんは牛銀から独立された方。
牛銀時代は仕入れを担当し、こだわりの強い生産者のもとを訪れ、生体の牛を見ながら目利きの腕を磨いた。

だからこそ、おう児の仕入れも徹底的なこだわりがある。

今回行った日に食べた特産松阪牛は月齢55ヶ月の超長期肥育。
そのサーロインをすき焼きとしては今まで見たこともないような分厚いカットで焼いてくれた。

味付けは割下を使い、和田金や牛銀よりも上品な薄さで、より素材の味を感じさせようとしているのがわかる。

素材が極上でない限り成立しない食べさせ方だが、その自信が理解できる美味しさを味わえる。

極上の素材だから可能なシンプルメニュー
極上の素材だから可能なシンプルメニュー

サーロインも美味しいが、これだけ肉質がいいとリブロースも食べるべきだろう。

小振りのリブロースを一口で頬張ると、まず香りが鼻を抜ける。
そして、噛むほどにじんわりと広がる素材そのもの旨味。

2枚目は野菜と一緒に食べたが、複雑な甘みが重なり合い、まろやかで滋味深い味わいとなるのも格別だ。

リブロ―スの旨味も味わうべき極上の逸品
リブロ―スの旨味も味わうべき極上の逸品

日本の伝統である和牛の頂点である松阪牛の真価を味わえるお店……ぜひ松阪という現地で食べてみてほしい。

そして、ステーキでもなく、焼肉でもなく、松阪牛がすき焼きというメニューにどれだけあっているのか知ってほしい。

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小池克臣

こいけ・かつおみ●1976年、神奈川県横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。著書に『No Meat,No Life.を実践する男が語る和牛の至福 肉バカ。』がある。
公式ブログ「No Meat, No Life.」→ http://d.hatena.ne.jp/BMS12/

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