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焼肉はもちろん、前菜がリーズナブルで美味し過ぎる焼肉屋がニューオープン

年間200食もの牛肉を食べるという、名実ともに肉バカ、小池克臣が日々蓄えてきた肉への愛、知識、体験……そのすべてを注ぎ込む究極の肉コラムがここに。肉好きはもちろん、そうでなくても知っておくべき肉のあれこれが満載!

2019年6月29日に月島のもんじゃストリートに1軒の焼肉屋がオープンした。

それが【月島焼肉 牛タン処 兎月】であり、店主の名前は横関さん。

湯島の名店【一輪咲いても花は花】で料理長を務めていた方だ。

横関さんは月島出身で、一輪咲いても花は花の前には、月島の【傳々分家】の料理長として長く働いていた経験があり、今回は湯島から月島に戻ってきたという形になる。

兎月の魅力は何といっても、その手頃さ。

ホルモン系を中心に、どのメニューも全体的にリーズナブルなのだが、とにかく1品料理が充実していて、それらをつまみながらお酒を楽しむお客も非常に多い。

肉バカはお酒を飲まないが、これらのメニューにハマっている。

例えばシビカラ。

これは牛の胸腺であるシビレを唐揚げにしたもの。

シビレは濃厚なコクのある味わいでアン肝のような食感なのだが、こうして唐揚げにすることでより素材のポテンシャルが引き立つ。

牛の胸腺であるシビレを唐揚げにしたシビカラ
牛の胸腺であるシビレを唐揚げにしたシビカラ

ホルタツも絶対にオーダーしなくてはいけないメニューだ。

ホルタツとはホルモン(シマチョウ)の竜田揚げ。
肉厚なシマチョウの皮が軟らかく、たっぷりついた脂も意外に軽く甘みが嬉しい。

ホルモン(シマチョウ)の竜田揚げ、ホルタツ
ホルモン(シマチョウ)の竜田揚げ、ホルタツ

揚げ物ばかりだと、喜ぶ人もいるがそうでない人もいる。

そんな人にオススメなのが焼餃子。
もちろんただの餃子ではなく、ホルモンがたっぷり入ったホルモン餃子だ。

一口噛めば、火傷しそうになるほど熱々の肉汁が溢れ出し、口いっぱいに旨味が広がる。

猫舌の肉好きもいるかもしれないが、頑張って熱々を頬張って欲しい。
口の火傷も肉好きの勲章だ。

ホルモンがたっぷり、ホルモン餃子
ホルモンがたっぷり、ホルモン餃子
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新刊紹介

小池克臣

こいけ・かつおみ●1976年、神奈川県横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。著書に『No Meat,No Life.を実践する男が語る和牛の至福 肉バカ。』がある。
公式ブログ「No Meat, No Life.」→ http://d.hatena.ne.jp/BMS12/

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