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給料日前でも財布を気にする必要なし!最高に旨くて安すぎる焼肉店(その1)

東京都内とはいえ、下町を走り千葉まで向かう京成線。
その京成線にある新三河島駅をご存知だろうか。

古くからの焼肉好きには、あの「金龍苑」があった駅、と言った方が分かりやすいかもしれない。

金龍苑とは、店主のコネクションで仕入れる極上のハラミを中心に、旨すぎる焼肉を手頃な価格で提供し続け、知る人ぞ知る幻の名店であった。

残念ながらちょうど10年前に、立ち退きを理由に閉店してしまったが、焼肉マニアの間では今でも語り継がれる伝説の名店と言っても過言ではない。

そんな金龍園が閉店してしまってから、多くの焼肉マニアが下車しなくなった新三河島駅に、実はもう一つの名店が存在する。

それこそが「味楽亭」である。
味楽亭の何が凄いのか?

それは

丁寧でしっかりとした店主の技術
昭和の情緒を感じさせる焼肉でありながら味付けが強すぎず、むしろ優しさを感じる
長年の取引があればこその確かな仕入れ
素材や仕事に対して価格が異常に安い

ということだろう。

まず絶対にオーダーして欲しいのが上タン塩。

1人前1600円と味楽亭の中ではトップクラスの高級メニューだが、タンの根元部分を贅沢に厚切りにしていて、それが4~5枚乗っている。

ロースターの上でしっかりと表面を焼くと、サクッとした食感と共にタンの甘みが口いっぱいに広がる。

都心の高級店でオーダーしたら、最低でも倍の値段くらいするかもしれない。

オーダーマストの上タン塩
オーダーマストの上タン塩

そして上ミノ。
これもオーダーを忘れてはならない。

タンやハラミを除いた内臓系メニューの中で、唯一1000円を超えるのが上ミノ。

ミノの中でも厚みのある部分だけを丁寧に切り出し、食感が活きるように包丁を入れている。
見た目だけでも店主のこだわりがビンビン伝わってくる。

ザクザクとした心地良い歯ごたえと食感がありつつ、嫌な硬さなど微塵もない。

食感がたまらない上ミノ
食感がたまらない上ミノ
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小池克臣

こいけ・かつおみ●1976年、神奈川県横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。著書に『No Meat,No Life.を実践する男が語る和牛の至福 肉バカ。』がある。
公式ブログ「No Meat, No Life.」→ http://d.hatena.ne.jp/BMS12/

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