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お誘いの断り方に悩んだら、気まずくならないこのひとこと 第9回 Could I take a rain check?

ヴァイオリニストとして活躍しながら、ニューヨークで音楽コンサルティング会社を起業した廣津留すみれさん。 ハーバード大学卒業、ジュリアード音楽院修了という華々しい経歴ながらも、渡米したてのころは、非ネイティブとして英語で苦戦したそうです。 そんな廣津留さんが、アメリカでの暮らしで学んだ実践的な英会話フレーズを紹介。 「これってネイティブスピーカーはなんて言うの?」を、噛み砕いて説明します。

気になっている人から嬉しいお誘い!でもその日は予定が……。
今日は、どうやって丁寧にお断りしよう?と悩んだときのフレーズをお届けします。

――

私の大学時代に流行った言葉にFOMO (fear of missing out) というものがあります。

Missing out = 「機会を逃してしまうこと」 への恐怖、つまり「今どこか私の知らないところで面白いイベントが起きているんじゃないか」「この誘いを断ってしまったら逃すものが大きいんじゃないか」「友達がSNSにあげてるこのイベント誘われてない……!」と、自分のいないところで楽しいイベントが起きているという仮想の事実を恐れることです。

ソーシャルメディアが発達した今、親友がどこで何をしているのか、憧れの先輩がどのパーティーに参加しているのか、リアルタイムですぐに分かってしまうことも普通になりました。自分の体験していないものを人が体験することが悔しくて、つい全ての誘いに乗って週末のパーティーをはしごしている友人もしばしば見かけました。

社交的にあちこち飛び回る人のことをSocial butterfly と呼ぶこともありますが、忙しい中でもいろんな場所に顔を出す友人は人脈も広いし、アクティブで素敵です。その一方、自分が大事だと思うイベントだけ顔を出す友人は、自分の優先順位の軸を持って判断しているのだなと好感を持ちます。これに限っては大学の友人の中でも人それぞれで、性格ではっきりと判断が分かれていました。あなたは、どちらのタイプですか?

どちらにしても、自分の大事な用事が被ってしまっている場合にはどんなに魅力的なお誘いもお断りしなければなりません。相手の気持ちを傷つけないように、そして(相手に少しでも好意を持っている場合は)また誘ってもらえるように……気まずくならない断り方を紹介します。

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廣津留すみれ

ヴァイオリニスト。大分市出身。12歳で九州交響楽団と共演、高校在学中にニューヨーク・カーネギーホールにてソロデビュー。ハーバード大学(学士課程)卒業、ジュリアード音楽院(修士課程)修了。ニューヨークで音楽コンサルティング会社を起業。現在は成蹊大学客員講師、国際教養大学特任准教授の他、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)のコメンテーターも務める。

著書に『ハーバード・ジュリアードを 首席卒業した私の 「超・独学術」』『私がハーバードで学んだ世界最高の「考える力」』『新・世界の常識 複雑化する時代を生き抜く54の思考と言動』、翻訳書に「イツァーク ヴァイオリンを愛した少年」(トレーシー・ニューマン文/アビゲイル・ハルピン絵)がある。。2022年にデビューCD『メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲+シャコンヌ』をリリース。

近影©Brandon Ilaw

公式サイト https://sumirehirotsuru.com/
インスタグラム @sumire_vln

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