2021.9.18
【中村憲剛×鈴木桂治対談 後編】「金メダルを獲っただけは長続きしない。たかが金メダルなんです」
じつは幼稚園のパパ友。同じ3人の子を持つ父として
鈴木
でもこんなに、お互いに真面目にトークするのは初めてかもね。
中村
いや、本当にそう(笑)。共通の友人であるスキマスイッチのシンタさん(常田真太郎)に紹介されて実物見た時に、「おおっ、本物の鈴木桂治だ!」と。あまりの大きさに、失礼ながら初対面で「デカッ」と言ったのを覚えてる(苦笑)。
鈴木
自分もサッカー好きだから、「おっ、中村憲剛だ!」ってテンション上がりましたもん。その後川崎に引っ越してきて、憲剛くんの下の娘さんとウチの上の娘が同じ幼稚園で。
中村
僕らは年も同じで、子供も3人いて共通点が多い(笑)。桂治くんは家でどんなお父さんなの? 見ていて結構やさしいなって思ったけど。
鈴木
最低限、マナーには厳しいですよ。友達を家に呼んで、遊び終えて帰るときには玄関まできちんと見送りましょう、とか。バイバーイって言いながら部屋でゲームしていたりしたら怒りますよ。親のモノサシにはなるけど、自分がやられて嫌だと思うことはやってほしくない。憲剛くんのところは?
中村
一緒ですよ。当たり前だけど、彼らはそれぞれの人生のレールをすでに歩いているし、いずれは世に出るのだから、その時に社会に迷惑を掛けないとか、周りに流されずに自分の芯をちゃんと持って、良いものは良い、ダメなものはダメとしっかり自分の意見を言えるとか、自立した個というものを将来持てるように、同じ屋根の下で暮らしている今しっかりと育んでいこうねと、妻とは話をしていますけどね。
鈴木
周りに流されないことは大事。
中村
親から何か言うだけじゃなくて、子供たちからの意見もちゃんと聞くようにしてます。話をさせる回数を多くしているつもり。ご飯を食べるときはテレビをつけずに、きょうの出来事をしゃべってもらうとか。桂治くんのところはお子さんがまだ小さいけど、うちはもう上が中学だから(笑)。
鈴木
これからも家族ぐるみでよろしくお願いいたします。
中村
こちらこそ!
鈴木
憲剛くんがサッカーの指導者としてどうなっていくか、本当にすごく楽しみ。
中村
どこかで「バズるぞ!」を使わせてもらいます(笑)。
鈴木
どうぞ、どうぞ(笑)。
【ケンゴの一筆御礼】
第1回のゲスト、鈴木桂治さんと対談という形でじっくり話をしたのは初めてでした。指導者としての考え方やスタンスは、競技を超えてとても参考になりました。現役時代、そして指導者になっても日本の柔道を背負う気概というものを感じることもできましたし、時代に合わせた声の掛け方が大切なんだと教えられました。同じ1980年生まれの同級生ですが、指導者としては先輩。自分も負けないように頑張っていこうと、たくさんの刺激をいただきました。ありがとう、桂治くん!
次回ゲストとの対談は11月配信予定です。どんなゲストが登場するのか? ぜひ、お楽しみに!
(取材時は感染対策を徹底し、撮影時のみマスクを外しています)