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“地獄”にあるのに、ここは“天国” ⁉ 滝つぼがそのまま温泉になった「川原毛大湯滝」【山の名&珍プレイス 第11回 前編】

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水着さえ持っていけば、もしかしたら貸し切り状態にも!?

しかし、意外にも滝の下で温泉を楽しんでいる人はそう多くはない。川原毛大湯滝では水着を着用しなければならず、夏の期間は男女別の脱衣所も設けられているが、わざわざ水着を持参する人は少ないようだ。持っていかねばならないことを知らなかったのか、知ってはいてもわざわざ着替えるのが面倒だからなのか……。

現地に設置された看板。それによれば、泉質は「酸性‐含二酸化炭素・鉄‐塩化物泉」とあり、切り傷、火傷、皮膚炎、神経痛、筋肉痛などに効くという
現地に設置された看板。それによれば、泉質は「酸性‐含二酸化炭素・鉄‐塩化物泉」とあり、切り傷、火傷、皮膚炎、神経痛、筋肉痛などに効くという
水着の用意を持っていない人や着替えるのが面倒な人は、滝つぼから少し離れた場所で足湯を楽しんでいる
水着の用意を持っていない人や着替えるのが面倒な人は、滝つぼから少し離れた場所で足湯を楽しんでいる

いずれにしても、川原毛大湯滝にお気に入りの水着やタオルを持っていくのはお勧めしない。ここに流れているお湯のPHは1.41と強酸性。濡れたまま長時間放置しておくと、脱色してしまう可能性があるからだ。また、肌に切り傷や擦り傷があるとピリピリと痛んでしみるだけではなく、お湯が目に入るとかなりの刺激である。お湯が付いた状態で顔をぬぐうときは気を付けてほしい。

観光気分で訪れるのならば、川原毛大湯滝から流れ出す沢での足湯でも十分かもしれない。だが、せっかく東北の深山まで足を延ばすのだから、ぜひ水着を持っていこう。ひょっとしたら自分以外に滝つぼに入る人はいなくて、貸し切りのような状態で適温の湯をのんびり楽しみ、川原毛「地獄」なのに「天国」のような気分を味わえるかもしれない。

(10月11日公開の<後編>に続く)

川原毛地獄は完全に山の中だが、近くの泥湯温泉には旅館があり、宿泊可能。日本二百名山の栗駒山が西側にあり、本格的な登山と併せて楽しむこともできる(地図の参照元:YAMAP )
川原毛地獄は完全に山の中だが、近くの泥湯温泉には旅館があり、宿泊可能。日本二百名山の栗駒山が西側にあり、本格的な登山と併せて楽しむこともできる(地図の参照元:YAMAP )

次回、連載第11回<後編>は10/11(日)9:00公開予定です

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高橋庄太郎

たかはし・しょうたろう
山岳/アウトドアライター。1970年宮城県仙台市生まれ。高校の山岳部で山歩きを始め、出版社勤務後の2年間の無職時代には国内外のアウトドア旅へ。その後フリーランスのライターとなり、ウェブメディアや雑誌を中心に執筆活動を続けている。近年はイベントやテレビへの出演も多く、アウトドアギアのプロデュースも手掛けている。著書に『テント泊登山の基本テクニック』(山と渓谷社)、『トレッキング実践学』(ADDIX)、共著に『“無人地帯”の遊び方』(グラフィック社)など多数。

Instagram: @shotarotakahashi
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