就寝前のルーティンはこちら。

・ゆっくりとお風呂に入る。最近は入浴剤に凝り始めた。効能がどうとか調べ出すとキリがないので「今日は青い酒が飲みたい」とバーでカクテルを頼む時と同じように、その日の気分で「色」で入浴剤を決めている。
・体を洗うときに、こんにゃくスポンジを使ってひじとひざの黒ずみをゴシゴシこする。
・洗顔ネットを使って丁寧に顔を洗う。シャンプーは泡タイプ、ボディソープはつぶ塩が入ったものが最近のお気に入り。
・夜の鼻うがいと歯磨き。
・風呂上りにリンゴ酢を炭酸水で割ったものをゴクゴクと飲む。この一杯のために生きている。
・洗顔後の化粧水→シートマスクのコンビネーション。いろいろ浮気をしたが結局ルルルンのマスクを愛用している。
・風呂上りで柔らかくなった体を筋膜ローラー、ストレッチボールなどで伸ばして猫背矯正。
・両肩と両手にせんねん灸を据えて、夜の瞑想タイム。そのまま寝てしまい、せんねん灸よりもきついお灸を彼女に据えられる。
・寝る前に血圧測定、養命酒を一杯、リップクリームを塗って唇の保湿をしておやすみなさい。

　ざっと書いてみただけでこんな感じである。自分でいうのも何だが結構頑張っている。それなのにどうして私はブクブクと太ってしまったのだろう。
　ルーティンを改めて見直してみると、その原因は明らかである。毎日の運動量が圧倒的に足りていない。こと食事に関しては、ここ1～2か月の間、私と恋人が同時に体調を崩してしまったのもあり、コンビニや外食中心の食生活だったのだ。コンビニ飯は添加物が心配だし、外食に行くとついつい食い過ぎてしまう。やはり自炊した料理でないと、どうしても太りやすい。

　改善点としては、もう少し真剣にチョコザップに取り組むこと。手頃な運動として最近サボりがちだった縄跳びを頑張ること。夢はでっかく二重跳びを大台の100回……いや50回にしておこう。無理をしないことも大事である。
　そして何より自炊の徹底であろう。彼女に頼りっきりになっていた現状を打破するために、私が料理のレパートリーを増やせば、毎日の食卓が充実すること間違いなし。大学生の頃、ちゃんぽん屋でバイトをしていた経験を生かし、久しぶりに野菜たっぷりちゃんぽんや皿うどんを作ってみようと思う。
　
１：目標体重は85キロ。
２：チョコザップ王になる。
３：二重跳びを50回跳べるようになる。
４：自炊の徹底、料理のレパートリーを増やす。

　うん、やるべきことが明確になった。四つの目標を紙に書き、仕事机の前に貼って満足していたら「そういうことする奴は、書いただけで満足して何にもできないよ」と恋人からのもっともな指摘がグサリ。
　毎日のルーティンを書き出してもうひとつわかったこと。それは私が今やっていることの全てはこの女のアドバイスと実行力のおかげということである。
　出会ったとき130キロ近くあった私に「あなたは可愛くなるポテンシャルがある。私に任せなさい」と宣言し、その言葉の通り、私の生活の全てを変えてくれた女。命の恩人ともいえるこの女に「よくがんばったね」と褒めてもらいたい。結局のところ、私はそれだけで充分幸せなのである。
「ムキムキボディの色白王子さまなんて望んでない。少し太っちょの肌スベスベ健康おじさんでいて欲しい」という彼女の控えめな願いを叶える。それが私の当面の生きる目標なのです。

当連載は毎月第2、第4日曜更新です。次回は6月23日（日）配信予定です。お楽しみに！

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