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【絶対観るべき動画つき!】14戦14勝無敗! “選挙の鬼”中村喜四郎、16年越しの独占インタビュー90分!

中村が目指すのは「政権交代」ではなく「与野党伯仲」

支持者に配布される詳細すぎる遊説スケジュール表を手に、選挙について熱く語る二人。
支持者に配布される詳細すぎる遊説スケジュール表を手に、選挙について熱く語る二人。

 総選挙を前にして野党共闘が進み、多くの選挙区で候補者が一本化された。しかし、中村が目指しているのは「政権交代」ではないという。「与野党伯仲」だ。

「結果を急いで出す必要性がある、という前提に立つことは危険です。そんなに簡単にできるんだったら、誰も苦労しない。いま、国民が何を考えているか。それは保守とかリベラルじゃない。『国民の気持ちをわかる政治をやってくれよ』ということです」

 野党共闘をめぐっては、政治家にも有権者にも、共産党へのアレルギーが見て取れる。共産党とは組めないという人もいる。自民党や維新の会からも、共産党と組むことへの批判が容赦なく浴びせられる。かつては自民党の政治家だった中村に、共産党と一緒になって戦うことへの違和感はないのか。

「全くないです。共産党と永久に一緒にやって行くと言っているんじゃない。まず『与野党伯仲を目指す』と言っている。そこまでは小異を捨てて大同につくのは、政治の当たり前の常識です」

 ただし、「与野党伯仲」まで持ち込んだ後の話は別だという。外交や安全保障問題、憲法問題、天皇制の問題など、相容れない部分があるからだ。

「なにもかも徹底的に話し合いをして、どうしても相容れないときには、共産党と組むべきじゃありません。だから枝野さんにも志位さんにも言っていますが、政権交代は望まない。望むべきではない。与野党伯仲でいい。そうして国民の気持ちを引き付けることが大切なんだと。批判の受け皿とはそういうものです」

 中村に言わせれば、「与野党伯仲」は日本記録。「政権交代」は世界記録のようなものだという。

「日本記録も作れないのに、世界記録に挑戦するんだ、みたいなことで通るわけがないでしょう。国民の目は節穴ではありません。与野党伯仲というのは、夢がないと言えば夢がない。ところが、それを言えば自民党の支持者は安心して野党に入れられるんですよ」

 選挙を知り尽くした中村の言葉には重みがあった。

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新刊紹介

畠山理仁

はたけやま・みちよし●フリーランスライター。1973年生まれ。愛知県出身。早稲田大学第一文学部在学中の93年より、雑誌を中心に取材、執筆活動を開始。主に、選挙と政治家を取材。『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』で、第15回開高健ノンフィクション賞を受賞(集英社より刊行)。その他、『記者会見ゲリラ戦記』(扶桑社新書)、『領土問題、私はこう考える!』(集英社)などの著書がある。
公式ツイッターは@hatakezo

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