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畠山理仁「アラフォーから楽しむ選挙漫遊記」

【絶対観るべき動画つき!】14戦14勝無敗! “選挙の鬼”中村喜四郎、16年越しの独占インタビュー90分!

「選挙の鬼」とはいえ物腰も話し振りもやわらかい。今回の取材時は笑顔も多かった。
「選挙の鬼」とはいえ物腰も話し振りもやわらかい。今回の取材時は笑顔も多かった。

支持しない人に、どういう人か印象を与えることも大切

 2020年9月、長らく無所属の立場で活動していた中村は新しい立憲民主党に入った。ポストの打診があってもすべて固辞し、無役の一政治家として全国の選挙を歩いている。

「中村喜四郎がどこで通用するか、どこで通用しないかを探るために歩くんです。通用しなかったらばショックなんだけど(笑)、なぜ通用しなかったのを考える」

 中村は今年3月の千葉県知事選、6月の静岡県知事選、そして8月の横浜市長選でも現場に足を運んだ。いずれも野党系候補が勝利した選挙である。
 私は千葉県知事選の際、中村が次期衆院選の候補予定者を連れて地域をくまなく歩いていることを知った。候補予定者の一人が「ここは絶対に支持者になってくれないだろう、というところにも中村さんは平気で訪ねる。ガチガチの自民党支持者のところもアポなしで訪ねる」と驚いていたからだ。
 中村は言う。

「選挙っていうのは、支持してくれる人と支持しない人がいるのは当たり前。大切なのは支持してくれる人を大切に固めることと同時に、支持しない人に対して、中村喜四郎というのはどういう人なのかという印象を与えることなんです。自民党支持者のもとに行くのは、やっぱり気合いですよ。気合いを入れにいく。その姿を見たら、野党候補も、応援する人たちも勝ちたいという執念を燃やす。
 そして、相手方も反応する。『中村が歩いている、来てるぞ、来るぞ』となって、居留守を使う人が出てくる。これはいい反応。攻めると相手は動揺する。ひ弱な野党だと思っていたんだけど、攻撃する野党なんだと。恐ろしくなってきた、変わるかもしれないという疑心暗鬼が広がる。横浜市長選のときは、菅(義偉)さんが『こりゃ大変だ』っていうんでガーンと表へ出てきた。そうして引きずり出して結果が出た」

 こうした中村の行動を裏打ちしているのも、すべて選挙の経験だ。

「私は無所属で自民党を挑発しながら戦ってきた。政権与党が個人を打ち負かせないはずがないのに、今まで私を打ち負かせなかった。それは、その程度なんだということを実感しています。強いと思われている人は、攻められると弱い。自民党を恐れたら野党はおしまいです。野党ってのは、やっぱり自民党に向かっていってナンボの話なんですよ」

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畠山理仁

はたけやま・みちよし●フリーランスライター。1973年生まれ。愛知県出身。早稲田大学第一文学部在学中の93年より、雑誌を中心に取材、執筆活動を開始。主に、選挙と政治家を取材。『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』で、第15回開高健ノンフィクション賞を受賞(集英社より刊行)。その他、『記者会見ゲリラ戦記』(扶桑社新書)、『領土問題、私はこう考える!』(集英社)などの著書がある。
公式ツイッターは@hatakezo

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