2020.8.31
ゲリラ街宣にはゲリラ取材。演説場所を教えてくれない、れいわ新選組・山本太郎代表を探せ!
自民党総裁選に投票できる人は限られる
安倍晋三首相が8月28日に辞意を表明した。これにより、「次の総理・総裁は誰になるのか?」に世間の注目が集まっている。
現時点では、新しい自民党総裁の選び方や日程はまだ決まっていない。しかし、9月中旬頃には新しい総裁が決定される。そして、新しい首相も誕生する見込みである。
ここで残念なお知らせがある。
世間は大いに湧いているが、自民党総裁選で投票する権利があるのは自民党員だけだ。しかも、現段階では党員投票が行われるかどうかは不透明である。
ひょっとすると党員投票は行われず、両院議員総会での国会議員票(394票)と都道府県の支部票(3票ずつ・141票)で争われることになるかもしれない。
「この国のリーダーを選ぶ選挙で自分も一票を投じたかった」
そう悔やんでも遅い。私たちは間接的にではあるが「総理大臣を選ぶ選挙に参加する権利」をすでに使ってしまっている。
その権利とは、衆議院議員総選挙、参議院議員選挙など、国政選挙での一票である。
私たちには「一票」を行使する機会が確実にあった。そして、約半数の人たちが投票に行かなかった。その結果、自民党と公明党が与党になっている。
総理大臣は私たちが選んだ国会議員の中から選ばれる。多くの場合、与党第一党のリーダーが選ばれる。安倍首相は国会議員の職にとどまると明言しているから、国会の勢力図にも変化はない。だから今回も次のリーダーは自民党の中で決めることになる。
つまり、今回の自民党総裁選は「国政選挙の結果の延長線上」で起きている事象だ。いくら騒いでも、今回ばかりは自民党員以外がどうこうできる問題ではない。
有権者のみなさんは、そのことを強く自覚したほうがいい。自分たちで国のリーダーを選びたければ、自分が応援する政党を与党にする必要がある。その意味で、現在の自民党員は「勝ち組」だ。選挙を一生懸命にやり、結果を出した人たちだけが総裁選びに関与できる。
もっとも、今回はそうした人たちでも関与できない可能性がある。だからこそ、政治に物申すチャンスは逃すことなく、どんどん使っていくべきだろう。