2020.6.8
選挙に出るリスクを冒さずに「選挙の実態」がわかるオススメ映画と書籍
落選のダメージはあまりにも大きい
いきなり選挙に出ると落選する。なにがなんだかわからないうちに選挙が終わる。
これが長年選挙を取材してきた私の実感であり、動かしがたい事実である。
私は数多くの新人候補を取材してきた。誰もが熱い思いを持っていた。しかし、落選した候補の多くは選挙中に「もっと早くから準備しておけば、もっとできることがあった」と私に選挙戦の自己分析を披露した。
意外かもしれないが、落選しても立候補を後悔する人はほとんどいない。落選直後は落ち込んでも、自分に入った票数を確かめると清々しい顔をする。予想より少ない票数でも、知らない誰かが自分の名前を書いてくれたことを喜ぶ。そして再び私に言う。
「準備をしておいたほうが良かった」
もちろん、周到な準備をして臨む候補もいる。そうした候補はたとえ落選しても、また次の選挙に挑戦する。しかし、熱い思いだけで突っ走った候補の多くは理想と現実のギャップに打ちのめされ、すぐには立ち上がれないほどの大ダメージを受ける。
二度と選挙に出ない人もいる。意欲が復活する頃にはもう次の選挙が迫っていて、再び準備不足で臨んで落選してしまう人もいる。
せっかく熱い思いで立候補したのに、あまりにももったいない。みなさんは自分がいつ立候補してもいいように、やはり選挙のことはちゃんと知っておいたほうがいい。