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選挙に出るリスクを冒さずに「選挙の実態」がわかるオススメ映画と書籍

観ておいて損はしない選挙ドキュメンタリー

 選挙を取り扱ったドキュメンタリー映画はそれほど多くない。しかし、どれも観る者の心を震わせる作品が揃っている。ここに紹介しきれなかった作品でも、選挙のドキュメンタリーはぜひ観るべきだ。
 DVDになっている作品もあれば、これから上映される作品もある。新型コロナ禍で時間が取れる人は、ぜひ鑑賞して「自分の一票の力」を再認識してもらいたい。

●映画『選挙』 (2007年/想田和弘監督/製作:Laboratory X, Inc.)
 政治の素人である「山さん」が、ほとんど縁もゆかりもない選挙区で自民党公認候補として市議会議員補欠選挙に立候補。地盤どころか後援会すらないまま、激しい選挙戦を繰り広げていく。なかなか見られない組織型選挙の舞台裏が生々しい。

●映画『立候補』(2013年/監督:藤岡利充/宣伝配給:明るい立候補推進委員会)
 選挙に立候補しても世間から無視され、罵倒され、落選しても立ち続ける人がいる。彼らは何のために立候補するのか。2011年の大阪府知事選挙を中心に、世間から「泡沫候補」と呼ばれる人たちの実像に迫る。

『れいわ一揆』(2019年/監督:原一男/風狂映画舎/公開未定)
 2019年の参議院議員選挙に、“女性装”の東大教授として知られる安冨歩が「れいわ新選組」の比例候補の一人として選挙に出馬した。安冨は全国を馬ともに回りながら音楽を奏で「誰も見たことのない選挙戦」を戦う。
 大手メディアから「放送禁止物体」のように扱われた「れいわ」の10人の候補者たち。メディアでは報じられなかった選挙戦を、奇才・原一男監督が密着撮影。従来の「選挙」の概念を破壊する選挙戦を記録した。

 最後は駆け足になってしまったが、これらの作品に触れれば、あなたは当選に一歩近づく。ぜひ、楽しみながら選挙に親しんでほしい。

本日6月8日に75歳の誕生日を迎えた原一男監督作品。公開が待たれる。 (画像は公式HPより)
本日6月8日に75歳の誕生日を迎えた原一男監督作品。公開が待たれる。 (画像は公式HPより)
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畠山理仁

はたけやま・みちよし●フリーランスライター。1973年生まれ。愛知県出身。早稲田大学第一文学部在学中の93年より、雑誌を中心に取材、執筆活動を開始。主に、選挙と政治家を取材。『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』で、第15回開高健ノンフィクション賞を受賞(集英社より刊行)。その他、『記者会見ゲリラ戦記』(扶桑社新書)、『領土問題、私はこう考える!』(集英社)などの著書がある。
公式ツイッターは@hatakezo

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