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家族3人5泊6日で約14万円! 意外とコスパのよいレンタルキャンピングカーの旅

レンタルキャンピングカーは最高だけど、気をつけなければならないこともある

それでもキャンピングカーを使った気ままなドライブ旅行の楽しさは忘れられず、最低でも年に一回はレンタルしているのです。

今回借りたキャンピングカーは、日産のボンゴをベースとした「Amity」という車種でした。
前回のキャンピングカー旅はちょうど1年前、2020−2021の年末年始でしたが、そのときに借りたのはトヨタのカムロードというトラックをベースにした車でしたので、今回のバンベースのキャンピングカーはひと回り小さな車種になります。
トラックベースのキャンピングカーは走行時の安定感があるし、室内も広いのですが、コンビニなどの小さな駐車スペースに停めにくかったり、細い道に入るのに勇気が必要だったりするので、少人数の家族旅行で使う場合は、小さめなバンベースの方がおすすめです。

今回借りた「Amity」(上)と、昨年借りたトラックベースのキャンピングカー(下)。一見同じようなものに見えるが、室内のサイズや全長などがかなり違う。
今回借りた「Amity」(上)と、昨年借りたトラックベースのキャンピングカー(下)。一見同じようなものに見えるが、室内のサイズや全長などがかなり違う。

キャンピングカーをレンタルするというとよく、トイレやシャワーはついているの? キッチンは? と聞かれることがありますが、これまでの経験から言わせていただくと、数日間程度の旅行にそういうものは不要です。
大きめの車種だとフル装備の場合もありますが、トイレやシャワーを使ったら、汚水処理を自分で行わなければならなかったりするので、結局、最後まで使わずじまいになりがちです。
日本はそこら中に良い温泉があるので、毎日違うお湯に浸かるのは一つの楽しみになります。
今回も行く先々の温泉を楽しみました。だから、シャワーは不要です。

トイレもコンビニや道の駅、訪問先の観光地で済ませば問題はありません。
夜は道の駅やRVパークなどの、24時間使用可能なトイレがある施設に車を停めるようにします。

今回の旅では最後の海ほたるPA以外は、すべて道の駅で宿泊しました。
ただし道の駅も各所で方針が違い、中には車中泊を快く思っていなかったり、はっきり禁止していたりするところもあります。
我が家は必ず、事前にネットで情報を収集し、車中泊歓迎のところを選んで乗り込みました。
車中泊カルチャーが今後もますます盛り上がり、泊まれるところが増えればと願うばかりですが、そのためにもマナーに気を配る必要があると思います。

今回借りた車は、コロナのため水道使用もNGでした。
歯を磨いたり顔を洗ったり、ちょっとお茶を淹れたりするために水は欲しいところですが、この状況では致し方ないので、家で非常用に準備しているタンクに水を入れ、積んでいきました。
コンロもあれば便利ですが、やはり今回の車種にはついていませんでした。
でも、アウトドア用のコンパクトバーナーを積んでいったので、コーヒーを淹れたりホットサンドを作ったりするくらいだったら、バッチリ事足りました。
無駄な装備はなるべく排除した小さめの車種の方が、狭い日本の旅には向いていると思います。

最後にお金のことについて。レンタカー料金は5泊6日で136,250円(税込)でした。
高いようにも思えますが、3人でホテルに泊まった場合と比較すれば、意外と割安なのがわかります。
ただし、普通の車よりもずっと車重があるうえ、室内の暖房にも燃料を使うキャンピングカーは異様に燃費が悪く、ガソリンがすぐになくなります。
今回の旅の間も確か4回は満タンにしたので、ガソリン代がバカになりませんでした。
その点は、最初から考慮しておかなければならないと思います。

今回はこれまでで最長のキャンピングカートリップで、車を返却するときは名残惜しくて仕方ありませんでした。
やっぱりキャンピングカーは最高です。
もっともっとお金持ちだったら、躊躇せずに買うんだけどなあ。
ああ金が欲しい……(こんな身も蓋もないまとめ方でいいのかな!?)。

連載初回「東京で生まれ東京に骨を埋めると思っていた僕が、デュアルライフを選んだ理由」はこちらから
本連載は隔週更新です。次回は2/2(水)公開予定。どうぞお楽しみに!

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新刊紹介

佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『オフィシャル・サブカル・ハンドブック』『日本懐かしスニーカー大全』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

ツイッター@satoseijiro

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