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トイレに置いて毎日1篇ずつウンチクをどうぞ?『オフィシャル・サブカルオヤジ・ハンドブック』

元「smart」編集長・佐藤誠二朗さんによる『オフィシャル・サブカルオヤジ・ハンドブック ストリートおじさんの流儀100』(2月26日発売)が好評発売中です。
新しもの好きなサブカルオヤジを自認する著者ならではの、ウンチクとこだわり満載のコラムを豊富な写真とともに収録したコラム集。
サブカルファンならずとも大注目の本書の制作秘話や注目ポイントを、担当編集が明かします!

著者の佐藤誠二朗さんは温厚篤実なパンクオヤジ

佐藤誠二朗さんはアラフィフ(あっ!グリズリー世代でした)で、優秀な編集者で、文章が素晴らしく上手で、温厚な方です。
優秀な編集者なのは若干30歳にて雑誌「smart」の編集長となり、フリーランスになってからは何冊も本を書いたり、まとめたり、それがヒットしたり、と、もはや説明の必要はございませんが……かれこれ4~5年のお付き合いになるのですけれども、とにかく佐藤さんがものすごく怒ったりとか大爆笑したりとかめちゃ凹んだりとか、そういった激情っぽいものに担当が触れたことはほとんどございません。

いや、決して佐藤さんが無表情とか感情の起伏がないということではなく、とにかくとてもジェントルで穏やかな方なのです。

ですから、佐藤さんのエモーションやらパッションやらテンションやらはどこで発露しているのだろう……なーんて思っていたら、その領域はサブカルで展開されていたというわけです。

あの佐藤さんが……モヒカンに。
あの佐藤さんが……ライブでモッシュ。
あの佐藤さんが……パラシュート背負ってランニング。
あの佐藤さんが……いや、もういいだろう、佐藤さんの術式については。

そんでもって、佐藤さんのすごいところは、ここまで深くややこしいサブカルの領域を、それを知る人も知らない人にも興味を持たせて、わかりやすく読ませてくれるところだったりするわけです。

ここだけの話、制作にはこんな苦労がありました…

本文の字が小さくて、校了が大変でした。マジ、死にました。

そもそも、なんでこんなに本文の文字が小さいんだ!……そりゃ、オシャレでカッコいいから。

以下は、本文デザインのラフについて佐藤さんとやりとりしていたときの会話です。

担「このほうが絶対オシャレなんですけど、対象読者を考えると、本文の文字ちっさいですよねえ」
佐「いえ、これでいきましょう。原寸大PDFで確認しましたが、問題ないと思います。
読者は僕と同世代と考えると、〝老眼で小さい字は読めないでしょ? ほれ、大きい字にしたよ”とされると、むしろムカっとするのではないかと思います。
ましてやこの本を手にする人はきっと気だけは若いので、多少字が細かくても老眼鏡を巧みに使って読むと思います」(メール原文ほぼママ)

佐藤さんの秘めたる負けん気がこんなところにありました。

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