2021.12.8
山の中の一軒家で、トイレが凍結して流れなかったらどうしますか?
水道が止まり、氷点下まで冷え込んだ家を再起動するのは大変
11月下旬某日。
東京にいなければできない仕事が一通り片付いたので、僕は木曜日の午前中に山の家に向かいました。
同行者は愛犬一匹。今回、妻と娘は金曜夜に新宿発のバスでこちらに向かい、合流する予定なのです。
到着するや、家を再起動します。
まず雨戸を開けて日の光を入れつつ、空気を入れ替えるために家じゅうすべての窓を開け放ちます。
次に水道復活の作業。11月中はまだそこまでひどくは凍結しないので、水流はすぐに戻ってきます。
そして冷え込んでいる家を温めるため、さっき開け放った窓を今度はすべて閉じ、ガスファンヒーターと石油ストーブをダブルでガンガンに焚きます。

でも一度冷え込んだ家はなかなか温まらず、人が快適に過ごせるような室温になるまで半日以上かかります。
あとからやってくる妻と娘のために、僕と犬は先遣部隊として、家に火を入れにきたようなものなのです。
犬と二人だけの木曜金曜は、ひたすら家の中で過ごしました。
持ってきた仕事は原稿書きだけなので、野菜や肉、果物、菓子類、それに袋ラーメンなどをスーパーで買い込み、1日2回の犬の散歩以外は閉じこもって、チマチマ自炊しながらシコシコ文字を書いて暮らします。

金曜夜には、長距離バスの停留所がある富士急ハイランドまで、妻と娘を迎えにいきました。
すっかり温まり、掘りゴタツの準備さえ整えられている家で、妻と娘は快適な第一夜を迎えます。
わかっているかどうか知らないけど、冬の家をここまで整えるために、父ちゃん結構頑張ったんだぞ!
でも、それは言わぬが花というものです。
週末も、特に予定はありません。
紅葉が終わった山中湖村はオフシーズンに入り、ひっそり閑としています。

春・夏・秋は「山の家に行ったらアレをやりたい! アソコに行きたい」という計画を持ってくることが多い我が家ですが、冬は何もありません。
少しドライブしたり買い物したり、家でゲームしたり映画を見たり音楽を聴いたり、娘の宿題を手伝ったりと、これと言って特筆すべきこともない過ごし方で、メロウな時間の流れを楽しみます。
良い景色とうまい空気の中でただのんびりできるので、冬の山の家も悪くはないのです。再起動だけは大変ですが。

そして日曜日午後、水抜きを含むシャットダウン作業をはじめ、16時には完了して山の家を発ちました。
明日の月曜日は娘の中学校も妻の会社も平常運転なので、少し早めに東京の家に戻りたかったのです。