2021.9.15
“昭和レトロ”をディープに味わうなら、ちょっと古い別荘用住宅が最高
狙ったわけではないのに、オプションとして勝手に付いてきた昭和的ギミック
我が山の家は、1980年代に建てられた中古住宅です。
おそらくこの家を別荘として建てた人は、典型的な昭和時代の小金持ちだったのでしょう。
週末を都会の喧騒から離れてなるべく快適に過ごすため、昭和時代人として思いつく限りのコンフォータブルな仕掛けを施しているのです。
例えば……。
和室には、掘りゴタツがあります。
浴室には、小さなサウナがあります。
リビングの床面に2箇所、ゴルフのホールカップが切ってあります。
壁に備え付けられたダーツボードやレコード専用棚も、特筆すべきでしょう。
僕は我が家のそうした昭和ギミックをとても気に入っていて、余すとこなく使い倒しています。


これから別荘を購入し、デュアルライフを考えている方にお伝えしたいのですが、我が家のようなちょっと古い物件は狙い目です。
もちろん耐震性や水回りなど建造物としての性能がしっかりしていて、綺麗に使われていることは前提条件ですが、古い物件は価格が手頃なうえ、こうした懐かしくも楽しい昭和的ギミックに思いがけず出会えるのです。
容れ物が昭和の残り香を感じさせるものであるからか、我が家の場合はあとから導入したアイテムもレトロ調に偏る傾向があります。
付け替えた玄関灯は古い街灯のような傘付きのものだし、岡本太郎作の籐製スツールもレトロです。

リサイクルショップで買った、これまた籐製のテーブル付きチェアもいい味を出しています。
親の代から佐藤家の一大レクリエーションだった、昭和のスポーツ遊具「バスケットピンポン」は、山の家で一番人気のアトラクションです。

山の家に似合うかな? という観点で選んでいると、おのずとこうしたややレトロな雰囲気のものが集まってくるのです。
それにしてもオッサンの愉しみなんていうものは、時代が21世紀になり、平成から令和に移り変わっても、あんまり変わらないもの。
中古レコード屋で買ったシティポップやAORのレコードを聴きながらパター練習をし、サウナに入ってととのったあと、ソファに寝転がって『ブラックジャック』などを読んでいると、しみじみそんな風に思うのです。
