よみタイ

CITY BOYおじさん 湖畔でデュアルライフはじめました。

シカの角を探しに入った山の中で、発見した超・意外なモノとは

別の参加者がついにシカ角を発見! そして誰よりも先にリタイアする我が愛犬

それにしても、オスの成獣にだけニョキニョキ生え、毎年春になると抜け落ちるシカの角というのはやっぱり不思議な物体です。
もし、ホモ・サピエンスにも角が生えるとしたらどうでしょう。せんとくんみたいに。
きっと年頃の若い男は女子を意識し、雑誌を読んだりネットを繰ったりしながら必死になって角をかっこよく磨くことでしょう。
誰よりも太く、そして限りない枝分かれを追求する、“角マッチョ”な輩も登場するだろうな。
僕のようなおっさんは娘が思春期に入ると「角、きしょいんですけど」なんて目で見られてしまうのか。
そして春先に抜け落ちたら、そっと燃えないゴミとして出すのかな。いや、燃えるゴミか。

なんて妄想を巡らせながら歩いていたら、彼方で何やら歓声が上がりました。
急いで近づいてみると、甲斐犬のお供を連れた男性参加者が、何かの骨を発見したところでした。
握りこぶしよりも大きなサイズの複雑な形をしたそれは、明らかに大型動物、おそらくシカの骨でしょう。

シカのものらしい骨を発見。
シカのものらしい骨を発見。

げ、キモ……。いや、スゴい! 本当にあるのですな。
僕の家族と犬はキノコなどしか見つけられておらず、早くも「難しいもんだねえ」と思いはじめていたところだったので、他人の発見でも気持ちがたかぶります。

そしてさらに山の奥に入ったところで、再び大きな歓声。
さっき骨を発見したばかりの秋山さんと甲斐犬のコウくんが、またまた何かを発見したようです。
それは、立派なシカの角でした。
ビンゴ! スゴい! いよっ、名コンビ!

シカの角を発見した甲斐犬コウくん。
シカの角を発見した甲斐犬コウくん。

ガイドのうたえもんさんも喜んでいます。
せっかくツアーを催行しても、やはり自然物なので発見できないこともあり、一本でも見つかるとホッとするのだそうです。

シカの食害に遭った木を示すガイド・うたえもん氏。
シカの食害に遭った木を示すガイド・うたえもん氏。

いやいやいや、まだまだまだ。肩の荷を下ろすのは、ちと早いですぞ。
僕らが見つけなければ。
一層気合を入れ、「おい、クウ。お前も頼むぞ!」と我が愛犬に目をやると。
ええぇ……。

ここまでの小一時間の山歩きですっかり疲れ、へたりこんでいるではありませんか。
そして僕が念のため持参した犬用キャリアバッグをチラ見しています。
はいはい、わかりました。
実はこうなることも予想はしていたのです。
我が家のクウちゃんは、いつもスタート時の瞬発力と気合だけはたっぷりなのですが、チビ犬なので持久力に乏しい、憎みきれないろくでなしなのです。
今回、同行している他の犬はボーダーコリーや甲斐犬、柴犬といったアスリート系あるいはマタギ系の犬ばかり。
みんなまだまだ気力がみなぎっていますが、うちの子はここでゲームオーバー。
後半1時間はずっと、僕が背負って歩くことになりました。

そして、二度と歩こうとはしなかった。
そして、二度と歩こうとはしなかった。
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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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