よみタイ

CITY BOYおじさん 湖畔でデュアルライフはじめました。

厳寒期の湖でふと思い出す、伝説のジャズフェスティバルと永井美奈子のこと

夏には熱狂に包まれる会場は現在、犬が思い切り走れるだだっ広い雪原になっている

なんだか勢いに任せて夏フェスの話をしておりますが、今は真冬の1月。
標高1000メートル付近にある山中湖村の冬は、“厳寒”という言葉で表現されます。
東京で生まれ育った身に真冬の山中湖村は、それはもう、めっちゃ寒いです。
山中湖でのデュアルライフももう5年目に入るのでさすがに慣れは……しません!
今でも行くたびに、「え、こんなに寒かったっけ?」と驚がくします。

1月8日(金)の夜に東京を出発し山中湖へ向かった時は、車の外気温度計の数字がぐんぐん下がり、あっさり氷点下のラインを割りました。
山の家に降り立った時点の気温は−10℃。
そして何日も人が入らず、雨戸を閉めて陽の光も入れていなかった厳寒地の家の中は、屋外よりも冷蔵庫よりもキンキンに冷えています。
霧吹きスプレーや花瓶、加湿器の水、オリーブオイルまで、家中のありとあらゆる液体がカチカチに凍っています。
すぐに暖房を入れても、部屋はなかなか暖まりません。
このままでは寝られないので風呂で暖まろうと湯船を洗っていると、床にこぼれた水滴がみるみる氷になっていきます。

でもここまで寒いと逆にワクワクしてくるのです。
子供と一緒に濡らしたタオルを振り回してみると、30秒でカチコチに凍り、親子でキャッキャと喜びます。
厳寒の冬の暮らしを知らなかった都会人にとっては、寒い寒いと喚きながらもそんなことの一つ一つがエンターテインメントになるのです。
空気が冷え切っていると、朝の富士山も夜空の星も一段と綺麗に見えるし。

今年は雪が少なかったのですが、1月13日(水)の朝には山中湖村もすっかり雪化粧をしました。
かつてマウント・フジ・ジャズ・フェスティバルが開かれ、現在はスウィート・ラヴ・シャワーの会場となっているきららの広大な芝生広場も真っ白。
人間と同様に寒い寒い冬が珍しい我が愛犬は、広い雪原の上を大喜びで思いきり走り回りました。

マウント・フジに向かって走れ! 犬!
マウント・フジに向かって走れ! 犬!

※ Mount Fuji Jazz fess 1994 8 28 02.jpg by I,Uryah is licensed under CC-BY-SA-3.0

*本連載は隔週更新です。次回は2/3(水)公開予定。どうぞお楽しみに!

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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