よみタイ

男女が家にいてやることといえば、SEXか喧嘩?

タイトルのインパクト、著者の顔写真がカバー、そして何よりその画期的な内容の『ブスのマーケティング戦略』は、刊行から一年以上経った今も、話題を呼び続けている。 「東京都足立区で一番気さくな(自称)」税理士、お金の専門家の田村麻美氏が伝える女性たちへの経済指南――仕事を持ち自分の自由になるお金を得て、人生の舵を自分自身で取るために、今からできること、心がけることとは。物心ともに豊かな日々を送るためのヒント満載のエッセイ。 コロナ禍で職環境が激変、経済的ダメージが深刻化する今、必読の好評連載。

ブスとお金 第9回

コロナ後の結婚、出産

東日本大震災の年、
合コンでビビビッときた夫を押し倒して、同棲、結婚まで持ち込んだ私です。
震災という生命の危機を経験したことにより、子孫を残したいという本能がそうさせたのか。
私は専門家ではないので、明言できませんが、ある一説によると震災直後、結婚・出産が増えたとか増えていないとか。

今、起きている新型コロナウイルス問題。
敵は見えないウイルスであり、とにかく人との接触を避けなければならない。

家から極力出てはいけない。

これが、今我々ができる最大の感染防止策。
外出できないストレス。
いつ解消されるかわからない不安。
経済的な不安も付きまとってきている。
とにかく、不安な気持ちが増大し続ける毎日。
私は予言者でもなんでもないが、
このコロナ禍で一時的に結婚・出産が増えるのではないかと思っている。

それはなぜか。
みな、不安なのである。

冷静に考えると、
震災にしてもコロナにしても、一時経済が停滞する。
そんな時に、責任が重くのしかかる結婚・出産をなぜしようと思うのか。

結婚については、それぞれが賃貸で一人暮らしだったのが、同一生計になるわけで、
もしかしたら家賃などについては節約になる可能性はある。

しかし、出産。
なんでかね。

急に人間の本能である、子孫を残そうという意識が爆発するのだろうか。
そんな高尚な本能なのかね。

私は、不安定な時に出生率が上がる理由はこう考える。

ただただ、不安。

なので、人肌のぬくもりを感じ、自分の存在意義をSEXで感じようという、
これは動物のサガなのでしょう。

他にも、

・不安すぎるので、快楽行為で現実逃避。
・家にいてやることがないから、やる。

これによりSEX行為による着床機会が増し、妊娠、出産が増える。

ただ、それだけな気がする。

(まだ今年増えてもいないから説得力ないけども)

とにかく、不安である。
私だって不安だ。

まだ着地が見えず、とりあえず家にいろ。
いつまでかわからない。

仕事はなくならないか?
クビまでいかずとも、給料は減らされるのか。
貯金が減っていく。
というか、そもそも貯金なんてない。
来月、家賃は払えるか。
そんな不安を抱えている人も多いことだろう。

こわいよー。抱きしめてー。入れさせてー。

そういうこと…なのかなあと(勝手に)思う。

今一度、冷静になろう。
もし、ただ不安で暇で、SEXに逃げるならそれもいい。
いいけれど、ちゃんと避妊はしよう。

子供はお金かかるのだ。この国での育児は大変すぎるのだ。

お金のことで不安になっているなら、育児は一種の「贅沢」であるこの国の状況を把握しよう。
生まれれば何とかなる。それも一理あるのかもしれない。でも、そう甘くはないのだ。

しかし、別の見方をすれば、共働きなどで、今まで集中して子作りができなかったというご夫婦にとっては、今はチャンスなのかもしれない。

(医療崩壊が進み、妊婦健診など病院が対応してくれるのか定かではないが。また妊娠時のコロナ感染、母子感染は怖すぎるが)

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田村麻美

たむら・まみ●1984年埼玉県生まれ。立教大学経済学部卒業後、同大学院で経済学研究科博士課程前期課程修了。2015年に東京都足立区にTRYビジネスソリューションズ株式会社を設立し、税理士として活躍中。夫と娘の3人家族。自身の顔写真をカバーにしたデビュー作『ブスのマーケティング戦略』(文響社) は、「ブスが幸せな結婚&ビジネスでの成功」を叶えるための戦略を論じた画期的なエッセイ。刊行直後から話題となりロングセラーとなっている。「ブス」という現実に向き合い、あきらめず、粘り強く努力を続けた経験から、「がんばるブスたちが輝く日本をつくりたい」という骨太のライフワークを実践中。
『ブスのマーケティング戦略』は、集英社文庫から好評発売中。

田村麻美HP
http://tamuramami.com/

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